林翔太 (ボクサー)

林 翔太

林 翔太（はやし しょうた）は、1987年11月24日生まれの日本のプロボクサーです。フェザー級を主戦場とし、第60代日本フェザー級王座を獲得しました。KO率の高い強打を誇り、ファンを魅了するファイトを見せています。

来歴

プロボクサーとしてのキャリアをスタートさせた林は、着実に経験を積み重ねました。プロ初期の段階で頭角を現し、2007年には中日本フェザー級新人王に輝き、その年の新人王戦線でMVPを獲得するなど、早くから将来性を期待されていました。

日本王座への挑戦機会を伺う中で、重要な試合を経験しました。2015年10月12日には、後楽園ホールで行われた58.0kg契約の試合で、元日本フェザー級王者の梅津宏治選手と対戦しました。この試合で林は持ち前の攻撃力を発揮し、7ラウンド51秒にTKOによる勝利を収め、元王者を撃破する大きな実績を作りました。この勝利は、日本タイトル挑戦に向けた重要なステップとなりました。

日本王座獲得

そして2016年9月24日、名古屋国際会議場で行われた日本フェザー級王座決定戦で、同級ランキング6位（当時）の上野則之選手と空位となっていた王座をかけて拳を交えました。この王座決定戦は、両者一歩も譲らない激しい戦いとなり、最終ラウンドまでもつれ込みました。結果は、林が10ラウンド判定の末、3-0（98-92が3者）で勝利。見事に第60代日本フェザー級王座の獲得に成功しました。

王座防衛と陥落

新王者として迎えた初の防衛戦は、2016年大晦日の12月31日、地元岐阜の岐阜メモリアルセンターで愛ドームで開催されました。挑戦者は、元WBA世界スーパーバンタム級チャンピオンという輝かしい実績を持つ下田昭文選手でした。このトップレベルの対決も、白熱した展開となり、最終ラウンドまで勝敗の行方が分からない緊迫した状況となりました。結果は、林が10ラウンド判定で3-0（95-94が2者、97-94が1者）の僅差で勝利を収め、難敵を相手に見事に初防衛を果たしました。

しかし、続く2度目の防衛戦は苦い結果となりました。2017年4月23日、刈谷市産業振興センターあいおいホールで、日本フェザー級1位（当時）の坂晃典選手を挑戦者に迎えたタイトルマッチが行われました。この試合で林は、3ラウンド2分50秒にTKOによる敗北を喫し、僅か1度の防衛に留まり、保持していた日本王座を手放すこととなりました。

その後のキャリア

日本王座陥落後も、林はリングに上がり続けました。2017年11月26日には、海外に活動の場を求め、フィリピンのボホール島に渡りました。そこでマーク・マグサヨ選手とWBOインターナショナルフェザー級タイトルをかけて対戦しました。海外でのタイトル挑戦となりましたが、12ラウンドに及ぶ戦いの末、判定で0-3（112-116が3者）で敗れ、タイトル獲得はなりませんでした。

戦績

プロボクサーとしてのキャリアを通じて、林翔太は通算39戦のリングに上がりました。その詳細な戦績は以下の通りです。

39戦 31勝（22KO）8敗

高いKO率は、そのパワフルなパンチ力を物語っています。

獲得タイトル

林翔太が獲得した主なタイトルは以下の通りです。

2007年中日本フェザー級新人王（MVP）
第60代日本フェザー級王者（防衛1度）

関連項目

男子ボクサー一覧
ボクシング日本王者一覧

外部リンク

林翔太の戦績 - BoxRec（英語）

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