林茂樹 (知的財産学者)

林茂樹氏：知財とビジネスの架け橋

林茂樹氏は、日本の知的財産、商学、経営学における第一人者として知られています。大阪工業大学知的財産学部長・知的財産専門職大学院研究科長を務める教授であり、その専門知識と豊富な経験から、産業界に多大な貢献を果たしています。

学歴とキャリア

林氏は一橋大学商学部卒業後、日本開発銀行（現日本政策投資銀行）に入行。ロンドン大学ビジネススクールで経営学修士号を取得し、ハーバード・ビジネス・スクール アドバンスド・マネージメント・プログラムも修了するなど、高度な専門性を磨いてきました。日本開発銀行では人事部次長や新規事業投資の取締役・投資部長を歴任し、企業経営の現場における実践的な経験を積みました。2005年には大阪工業大学知的財産学部教授に就任し、教育・研究活動に専念しています。

専門分野と研究活動

林氏の専門分野は、知的財産価値評価、知財金融、商学（マーケティング、経済学、会計学など）、経営学（MBA論、ビジネスマネジメント、経営戦略論、イノベーション、ベンチャーなど）と多岐に渡ります。特に、知的財産の価値を評価し、金融と結びつける知財金融の分野においては、先駆的な研究を行ってきました。その専門性を活かし、企業の知的財産戦略策定や経営支援にも携わっています。

国際貢献

林氏は、大阪工業大学において、WIPOやJICAの協力の下、海外研修生（主に中南米や東南アジア）の受け入れにも積極的に取り組んでいます。特にメキシコに対しては、国内での特許出願率向上に大きく貢献しています。これは、国際的な視点から知的財産制度の整備や人材育成に貢献する氏の姿勢を象徴する活動と言えるでしょう。

社会貢献活動

学術研究活動に加え、林氏は数々の社会貢献活動にも従事しています。関西ベンチャー学会では理事長を務めた経験を持ち、中小企業の活性化に貢献してきました。企業向けには、近畿経済産業局主催のワークショップで講師を務め、中小企業の知的財産戦略に関する指導を行っています。また、一般向けにも「gacco」などのオンライン講座で「知的財産とビジネス」に関する講義を提供するなど、幅広い層への啓蒙活動にも尽力しています。

所属学会

林氏は、日本知財学会、関西ベンチャー学会、日本ベンチャー学会、日本知的資産経営学会、一般社団法人知財経営ネットワークなど、数多くの学会に所属し、積極的に活動しています。これらの学会活動を通じて、最新の知見を収集し、研究活動や教育活動に反映させていると考えられます。

まとめ

林茂樹氏は、学術研究、教育、国際貢献、社会貢献活動のすべてにおいて卓越した実績を上げています。その活動は、日本の知的財産制度の発展、中小企業の活性化、そして国際的な知的財産分野の協力に大きく貢献しています。今後の活動にも大きな期待が寄せられます。

もう一度検索