林裕幸

林 裕幸: 元アマチュア野球選手・指導者

概要

林裕幸（はやし ひろゆき、1955年7月7日生まれ）は、日本のアマチュア野球界で長年にわたり活躍してきた元内野手であり、指導者、監督としても多くの実績を残してきた人物です。彼は、社会人野球や独立リーグ、さらには全日本の指導者を務め、その経験を生かして2024年からは新設される女子野球チームの監督を担います。

幼少期から高校時代

林は佐賀県に生まれ、東京都武蔵野市の吉祥寺で育ちました。武蔵野第一中学校を経て、東海大学付属相模高校に進学し、遊撃手としての才能を発揮しました。高校2年生のとき、1972年の夏の甲子園に出場しましたが、中京高校のエース金本誠吉の前に屈し、初戦で敗北を喫しました。その翌年、県予選準決勝でも敗退し、2度目の甲子園出場は叶わずでした。

高校同期には三塁手の石井昭男がいて、共に高校生活を楽しく過ごしました。高校卒業後は、東海大学へ進み、硬式野球部に所属。首都大学野球リーグでも実力を示し、1976年の全日本大学野球選手権大会で優勝し、名を馳せました。在学中には3回もベストナインに選出されています。

社会人野球時代

大学卒業後、林は1978年に日本石油（後の日石三菱）に入社し、野球部の主力選手として活躍。1982年にはアマチュア野球世界選手権で日本代表として銀メダルを手に入れると共に、社会人ベストナインにも選ばれます。1984年には現役を引退しました。

監督業のキャリア

現役引退後、林は1989年から日本石油の監督に就任し、次々とチームを成功へ導きました。特に1991年の社会人野球日本選手権や1993年の都市対抗野球では監督としてチームを優勝させました。その後、2000年にはシドニーオリンピックの日本選手団のコーチを務め、再び日本石油の監督に戻ります。2003年からは千葉黎明高校の野球部監督として学生野球の指導に臨み、2009年までその役割を果たしました。

その後は横浜DeNAベイスターズの球団職員となり、ジュニアチームのコーチを担当。2014年からは明治安田生命の監督を務め、2015年にはチームの都市対抗野球出場を果たしています。2017年には任期満了で退任し、特別功労賞を受賞しました。

最近の活動

監督業を退任した後、林はボーイズリーグの横浜緑ボーイズを2年間指導。その後、2020年からは神奈川フューチャードリームスのヘッドコーチに就任しました。シーズン中には、新型コロナウイルスの影響で一時的に監督の代理を務める場面もありました。2023年11月にはヘッドコーチを退任し、2024年から全府中女子硬式野球倶楽部の監督に就任することが発表されています。

著書

林裕幸は、以下のような書籍の監修を行っています。

• - 野球ピッチング 技術とパワーアップ練習法 （2001年）
• - レベルアップ野球 技術・練習・戦術・科学トレーニング （2001年）
• - 野球フィールディング・スローイング 技術とパワーアップ練習法 （2001年）

まとめ

林裕幸は、長い間日本の野球界で多岐にわたる経験を積んできた指導者です。彼の情熱と経験は新しい女子野球チームにとって貴重な資産となることでしょう。彼のこれからの指導活動に期待が寄せられています。

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