林門入

林門入（はやし もんにゅう）は、寛永17年（1640年）に生まれ、貞享2年3月11日（1685年4月14日）に没した江戸時代の囲碁棋士です。彼は、囲碁家元の一つである林家の二世として知られています。

初代林門入（林門入斎）の死去から2年後の寛文9年（1669年）、安井算知は門下の一人に林家の俸禄を継がせ、その人物に林門入の名を名乗らせました。これにより、囲碁家元は林家を含めた四家体制となり、門入も同年から御城碁に出仕することになりました。御城碁では、安井知哲に先番4目勝ちを収めています。また、この年から始まった安井算知と本因坊道悦の争碁において、門入は算知の添願人となっています。

本因坊道策が名人碁所となった際、寺社奉行に提出された手合組では、門入は道策に二子から手直されることとなりました。これは、道策が門入の実力を高く評価した結果であると考えられます。

林門入は安井家との関係が深かったものの、病に伏せてからは本因坊道策に実子の長太郎への家督相続を託し、長太郎が8歳の時に亡くなりました。彼の法名は仙譽自閑居士であり、初代門入斎と同じ浅草誓願寺快楽院に葬られています。御城碁には生涯で8局出仕しました。

御城碁戦績
1669年(寛文9年) 先番4目勝 安井知哲
1670年(寛文10年) 先番2目勝 安井知哲
1677年(延宝5年) 先番13目負 井上道砂因碩
1681年(天和元年) 先番13目負 井上道砂因碩
1682年(天和2年) 白番4目負 星合八碩
1683年(天和3年) 先番3目負 星合八碩
1684年(貞享元年) 先番3目勝 井上道砂因碩
貞享2年'>[1685年] 白番中押負 星合八碩

参考文献
安藤如意、渡辺英夫『坐隠談叢』新樹社 1955年

外部リンク
木石庵「林 門入（二世門入）」

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