枚方市立中宮中学校

大阪府枚方市堂山一丁目に位置する枚方市立中宮中学校は、地域に根差した公立の中等教育機関です。枚方市の中心部に近く、交通の要衝である京阪電車交野線の沿線や主要幹線道路である国道1号が校区内を通っており、アクセスの良い立地となっています。

歴史

高度経済成長期における地域の急激な宅地開発と人口増加に対応するため、枚方市内で7番目の公立中学校として、1971年に枚方市立第一中学校および枚方市立第四中学校の一部校区を分離する形で開校しました。開校初年度は、体育館の建設が間に合わず、記念すべき第1回入学式は近隣の枚方市立明倫小学校の体育館を借りて執り行われました。

その後も生徒数の増加は続き、急増する生徒に対応するためプレハブによる仮設校舎が建設されるなど、様々な対策が講じられました。こうした状況を受け、1983年には枚方市立桜丘中学校と枚方市立山田中学校が相次いで分離開校し、本校の校区の一部が移管されました。

学校の顔ともいえる校章は、当時枚方市にお住まいだった庄野髙信氏のデザインによるものです。また、枚方市内の公立中学校としては数少ないラグビー部が設置されており、近年顕著な成績を収めています。特に2020年、2021年には大阪大会で2年連続優勝を飾り、2021年には惜しくも大会中止となったものの、全国大会初出場が決定するなど、輝かしい実績を築いています。

教育活動

2021年現在、本校は1年生5学級、2年生5学級、3年生4学級の合計14学級で構成されています。生徒たちは多様なクラブ活動に参加しており、体育系クラブとしてはサッカー、ラグビー、バレー、野球、陸上、男子バドミントン、女子バドミントン、女子卓球、男子テニス、女子テニスなど11種目、文化系クラブとしては茶道、化学、美術、吹奏楽の4種目があり、合計16のクラブが活動しています。

年間を通して様々な学校行事が実施されており、主なものとして4月には新入生を迎える入学式、5月後半には3年生の修学旅行（山梨、沖縄、東京など年度により異なる）、7月には生徒たちが熱い戦いを繰り広げる体育祭、10月には文化的な活動の成果を発表する文化祭が行われます。そして3月には、学び舎を巣立つ卒業生を送り出す卒業式が厳粛に執り行われます。

現状と課題

近年、学校近隣の道路整備に伴い、枚方市立中宮小学校まで接していたグラウンドの敷地が大幅に減少しました。これにより、現在グラウンドを使用して活動している複数のクラブ間での活動場所の調整が深刻な問題となっています。

また、校舎の老朽化が進んでおり、経年による破損箇所が年々増加しているため、修繕作業に追われているのが現状です。一方で、学校は社会貢献活動にも積極的に取り組んでおり、東日本大震災における義援金募金活動などを通じて、自然災害への関心や取り組みが地域社会でも認められています。さらに、現代の情報化に対応するため、学校公式サイトを効果的に活用した情報発信にも力を入れています。

沿革における主な出来事

開校後、生徒数の増加に対応するため、1973年にはプレハブ教室が増設されました。1983年の分離校開校を経て、学校施設の整備も進められています。1992年にはコンピュータ室が設置され、情報教育の基盤が作られました。1999年にはカウンセリングルームが完成し、生徒の心のケア体制が強化されました。2001年には創立30周年記念式典が挙行され、相談室の改装も行われました。2002年には2号棟、プール、更衣室が改装され、機械警備が開始されるなど、安全面も強化されました。2005年には創立35周年を記念して「校訓碑除幕式」が実施されています。その後も、2006年の職員室エアコン・ソーラー風力発電装置設置、2009年の教室棟エアコン・校内LAN整備、2010年の校舎・体育館の耐震補強工事など、教育環境の改善が継続的に行われています。

通学区域と出身者

本校の主な通学区域は、枚方市立中宮小学校および枚方市立明倫小学校の通学区域全域と、枚方市立山田小学校の通学区域の一部を含みます。特例として、枚方市内のラグビー部の活動を希望する生徒については、越境または通学が認められる場合があります。

本校からは、陸上競技選手の荒川大輔氏や大相撲力士の勇磨猛氏など、様々な分野で活躍する人物を輩出しています。

交通アクセス

公共交通機関を利用する場合、京阪バスの「国道池之宮」バス停が最寄りとなります。また、京阪交野線「宮之阪駅」からは東へ約1.3kmの距離に位置しています。

地域と共に歩み、生徒たちの成長を支える枚方市立中宮中学校は、これからも教育活動を通じて地域社会に貢献していくことが期待されています。より詳細な情報については、学校の公式サイトをご覧ください。

もう一度検索