枝里子と鶴太郎のデータブティック

枝里子と鶴太郎のデータブティック

『枝里子と鶴太郎のデータブティック』は、1984年10月から1985年9月25日までTBS系列局で放送されていた情報バラエティ番組です。TBSが製作し、花王（放送開始時は花王石鹸）が1社提供していました。放送時間は毎週水曜日の22:25から22:54まででした。

概要

1984年秋の改編で、TBSの水曜22時台は大きく変わりました。それまで1時間ドラマ枠でしたが、『ザ・サスペンス』の後継として『恋はミステリー劇場』が21時枠に開始され、22時台後半にスタートしたのがこの番組です。

番組の最大の特徴は、楠田枝里子と片岡鶴太郎という異色の組み合わせが司会を務めていたことです。番組では毎回、若い女性1万人を対象としたアンケートを基にした様々なデータが紹介されました。内容は多岐にわたり、時にはアンケート結果から少し離れた、ちょっとした面白い情報も紹介されました。

番組の背景

この番組は、TBSにとって17年ぶりの花王提供番組でした。それ以前の花王提供番組は1967年に終了した『負けたらあかんぞ!』でしたが、朝日放送の製作でした。TBSが製作した花王提供番組としては、1965年の『ヤングショー』以来となります。

こぼれ話

片岡鶴太郎と親交のあるニッポン放送アナウンサーの上柳昌彦は、同時期に担当していた『上柳昌彦のオールナイトニッポン』で、「父さんの変なクセ」という投稿コーナーを設けていました。これは、上柳が『枝里子と鶴太郎のデータブティック』に提供するネタを集めるために始めたもので、番組内でもその旨が説明されていました。実際に、番組で紹介された「小ネタ的なデータ」の中には、このコーナーに投稿された内容が元になっているものもあったそうです。

提供クレジット

花王石鹸時代の提供クレジットは、他の番組では見られない独自のものが使用されていました。画面左上に「提供」と表示され、中央には月のマーク、その下に「花王」の二文字が表示されるシンプルなものでした。花王が社名変更する直前の末期には、ロゴが変更され、白背景に若草色のロゴと右下に「提供」という表示に変わりました。

スタッフ

番組を支えた主なスタッフは以下の通りです。

企画・プロデューサー：澤田隆治
演出：武井泉
構成：田渕寛、笠原正弘、松村千鶴子
制作：東阪企画、TBS

『枝里子と鶴太郎のデータブティック』は、データに基づいた情報とバラエティを融合させた、ユニークな番組として、当時の視聴者に親しまれました。

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