柏原南口駅

柏原南口駅の概要

柏原南口駅（かしわらみなみぐちえき）は大阪府柏原市の上市にある近畿日本鉄道（近鉄）道明寺線の駅です。この駅は駅番号N16が付与されており、同路線の中間駅として重要な役割を果たしています。

歴史の経緯

この駅の歴史は長く、1911年（明治44年）11月12日には河南鉄道の大和橋駅として開業されました。当初は現在地から600メートルほど道明寺寄りの大和川の対岸に位置していました。その後、1919年（大正8年）に河南鉄道が大阪鉄道に名称を変更し、1924年（大正13年）には路線の電化とともに駅名を柏原南口駅に改称しました。これに伴い大和橋駅は廃止され、新たに当駅が設立されたと記録されています。

1943年（昭和18年）には関西急行鉄道が大阪鉄道を合併し、道明寺線の駅となりました。1944年（昭和19年）には戦時統合により南海鉄道と合併し、近畿日本鉄道道明寺線の駅へと変わりました。2007年（平成19年）4月1日からはPiTaPaの使用が開始され、2013年（平成25年）12月21日には終日無人駅となりました。

駅の構造

柏原南口駅はホームが1面1線から成り、柏原行きおよび道明寺行きの列車が同じホームに発着します。ホームの長さは2両分あり、後方確認用のミラーが設置されています。かつて駅構内にあったトイレは現在閉鎖されており、国道25号線に向かう階段が続いています。また、藤井寺駅が管理する無人駅で、普及している自動改札機は設置されていません。その代わりにPiTaPaやICOCA用の簡易改札機が利用されており、ICカードにお金をチャージできる自動精算機も設置されています。構内放送は簡易型の自動放送が行われています。

加えて、大阪線安堂駅とは徒歩で接続されており、定期乗車券を使用することで営業キロが通算されます。

利用状況と周辺施設

近年の柏原南口駅の1日あたりの乗降人員は次の通りです。

• - 2023年11月7日：837人
• - 2022年11月8日：777人
• - 2021年11月9日：757人
• - 2018年11月13日：971人
• - 2015年11月10日：735人
• - 2012年11月13日：564人
• - 2010年11月9日：792人

駅の周辺には多くの施設が存在します。約400メートル内には近鉄大阪線の安堂駅があり、柏原市役所や市民会館（リビエールホール）、柏原警察署、大和川、新大和橋、およびニプロファーマ志紀工場が点在しています。

映像作品に登場

柏原南口駅はさまざまなメディアにも登場しており、小松未歩の「涙キラリ飛ばせ」ミュージック・ビデオに登場する他、パナソニック サイクルテックの車種紹介にもその背景として使用されています。

隣接駅

道明寺線に沿って、隣の駅は道明寺駅（N15）であり、柏原南口駅はその次の駅（N16）として位置しています。次の駅は柏原駅（N17）です。

このように、柏原南口駅は地域に密着した重要な交通拠点であり、利用者にとっての便利な乗降場所となっています。

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