柏原語六

柏原 語六の生涯と業績

柏原語六（かしわばら ごろく、1897年9月20日 - 1981年6月5日）は、日本の法律界において重要な地位を占めた弁護士であり、最高裁判所判事としても知られています。彼は岡山県で生まれ、法曹界において長いキャリアを歩みました。

学歴と弁護士業務の始まり

柏原は1920年に中央大学法学部を卒業し、翌年には弁護士として登録されました。彼はその後、法律実務に従事し、順調に実績を重ねていきました。彼の職業人生の中で、正義の重要性を強く信じており、これが彼の仕事に対する姿勢に大きな影響を与えていました。

東京弁護士会会長としての役割

1961年4月、柏原は東京弁護士会の会長に選ばれました。この選出は、彼が所属する会派からの推挙によるもので、競争もなくスムーズに決まりました。会長に就任した際には、「抱負は特にないが、弁護士の職域を広げ、正義の実現を目指す弁護士の存在がもっと受け入れられるようになるべきだ」と語りました。彼のリーダーシップの下、弁護士業界の発展を推進する努力が続けられました。

最高裁判事への道

1963年12月に最高裁判所判事に就任した柏原は、弁護士としての経験を生かして法の正義を果たすことを目指しました。彼は過去に二度、日弁連から最高裁入りを勧められたものの、いずれも辞退していましたが、三度目の要請には応じました。 その人事にあたる際、最高裁の横田喜三郎長官は柏原の行動を懸念し、「最高裁判事にふさわしくない行為があった」と内閣に撤回を求めましたが、最終的には「問題なし」との結論が出て人事が発令されました。就任時には、「何事も筋を通すことが肝要で、事件に対して公平無私の姿勢で臨み、法によって正義を遂行したい」と述べました。

定年退官と晩年

1967年9月、柏原は定年退官を迎えました。その後も法律の世界に貢献し続けましたが、1981年6月5日、東京・新宿区の国立医療センターにて、83歳でこの世を去りました。彼の死は法律界に大きな衝撃を与え、多くの法律家に影響を与えた人生を振り返る契機となりました。

評価と影響

柏原語六は、生涯を通じて正義の実現に努力した法律家として高く評価されています。彼の言葉や行動は、弁護士業界における倫理や行動規範に影響を与える要素となり、多くの後進に受け継がれています。彼の業績は、法律界における重要な一章として記され続けるでしょう。

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