柏尾橋

柏尾橋 (かしおばし)

柏尾橋は、長野県飯山市大字瑞穂豊字柏尾と同市大字常郷を結び、千曲川に架かる長野県道410号柏尾戸狩停車場線に位置する橋長243.3mのトラス橋です。

概要

柏尾橋は、鋼4径間下路単純RC床版直弦ワーレントラス橋という形式を採用しています。

形式: 鋼4径間下路単純RC床版直弦ワーレントラス橋
橋格: 第2種 (TL-14)
橋長: 243.300 m
支間割: 4×60.000 m
幅員:
総幅員: 6.100 m
有効幅員: 5.500 m
車道: 5.500 m
歩道: なし
施工: 浦賀重工業
架設工法: ケーブルエレクション工法（中央2径間）・ステージング工法（側径間）

歴史

柏尾橋の歴史は古く、柏尾と大倉崎を結ぶ渡し場に、1879年（明治12年）11月、船25艘を使用した橋長約142m、幅員約3.6mの船橋が架けられたのが始まりです。しかし、この船橋は千曲川の増水により流失し、1891年（明治24年）には再び渡船に戻りました。

1925年（大正14年）には、飯山線戸狩駅の開設に合わせて、渡船場から約200m上流に木桁橋が架橋されました。しかし、この橋も1928年（昭和3年）と1929年（昭和4年）に流失し、その都度復旧されたものの、1930年（昭和5年）8月1日に再び流失してしまいました。

その後、1932年（昭和7年）4月3日には、約4万円の工費をかけて鉄筋コンクリート主塔と鉄トラス補剛桁を持つ吊橋が架橋されました。この吊橋は、当時としては珍しい近代的なものでしたが、1959年（昭和34年）8月14日に台風7号によって流失しました。

現在の柏尾橋は、このような歴史を経て、3年余りの工期と約1億6000万円の工費をかけて、1962年（昭和37年）12月に架設されたものです。このトラス橋は、地域の交通を支える重要な役割を果たしています。

脚注

注釈

特になし

出典

長野県北信建設事務所 - 橋梁管理者
* 空から眺める千曲川・犀川 千曲川下流 - 国土交通省北陸地方整備局千曲川河川事務所

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