柏木宏之

柏木宏之について

柏木宏之（かしわぎ ひろゆき、1958年2月24日生まれ）は、日本の著名なフリーアナウンサーであり、毎日放送（MBS）での長いキャリアを経て、現在は教育者や作家としても活躍しています。彼の本名は柏木宏（かしわぎ ひろし）で、MBSで「アナウンサー室次長」や「チーフアナウンサー」といった職位を経験し、多くの視聴者に親しまれました。

彼は兵庫県神戸市で生まれ、その後山口市と大阪府豊中市で育ちました。高校は大阪府立渋谷高等学校を卒業し、その後関西外国語大学に進学。ここで彼はアナウンサーを目指し、毎日放送の学生アルバイトとしての経験を重ねました。1983年に正式にMBSに入社し、初めての担当番組は『アップダウンクイズ』。この番組を通じて、彼はアナウンサーとしての名声を確立していきました。

柏木は、一般的に「柏木宏之」という名前で知られていますが、これは彼がアナウンサーとしてデビューした際に設定されたマイクネームです。柔道の初段を持つ柏木ですが、当時の体調不良の影響で、このスポーツからは一時退くことになりました。入社時から、彼は様々な情報番組や演芸番組、さらにはCMやラジオのナレーションまで多岐にわたって活躍し、放送界での地位を築きました。

また、彼の興味は古代史や文化財にも及び、2005年には奈良大学通信教育部文化財歴史学科に入学。ここで学びながら、文化財歴史学の学芸員資格を取得しました。卒業後は、自身が設立した「まほろば総研」と呼ばれるグループで古代史の研究活動を行っています。このような活動は、彼の知識と思索を深める素晴らしい機会となりました。

柏木は上方落語や文学にも深く携わり、その知識を生かしつつ、MBSラジオで寄席番組の進行役も務めました。彼にとってアナウンサーとしての顔とは別に、文化と伝統に根ざした活動も重要な一面となっています。また、仲間のアナウンサー田丸一男との絆も続いており、彼がMBSで希望の職を得る手助けをしたという経験も語られています。

2018年、柏木は60歳の定年を迎え、毎日放送の正社員としての職を退きましたが、シニアスタッフ（嘱託社員）としての契約で2023年2月まで活動を続けました。その後、彼は武庫川女子大学・武庫川女子大学短期大学部で非常勤講師を務めつつ、フリーアナウンサーとして新たな道を歩んでいます。

2023年からは、MBSラジオの「人生という宝物」のパーソナリティを担当しており、彼の経験を生かした深いトークを届けています。また、彼の命題に対する探求心や執筆活動は今も続いており、月刊誌『歴史人』への寄稿や、日本の古代史に関連する物語の執筆も行っていると言います。

柏木宏之は、自身の知識や経験を多くの人々と共有することで、教育の現場にも大きな影響を与えています。情熱を持ちながら古代の歴史を探求し続ける彼の姿勢は、多くのメディアを通じて視聴者に感動を与え、多様な文化の理解を深めているのです。

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