柗田千春

柗田 千春（まつた ちはる）

柗田 千春（まつた ちはる）氏は、1956年（昭和31年）3月3日生まれの日本の政治家です。出身は現在の茨城県潮来市にあたる行方郡潮来町。姓については「松田」と表記されることもあります。

大学は日本大学の法学部で学びました。卒業後、政治の世界に進み、衆議院議員として活動していた額賀福志郎氏のもとで秘書として経験を積みました。

地元である潮来市に戻り、政治家としてのキャリアを歩み始めます。2007年には潮来市長選挙に立候補し、見事に初当選を果たしました。市政運営に携わることとなり、1期目の任期を務め上げます。続く2011年の市長選挙では、対立候補が現れず、無投票での再選を決めました。これにより、2期にわたって潮来市のトップとして市勢発展に尽力しました。

しかし、3期目を目指した2015年の市長選挙では、元市議会議員の原浩道氏との選挙戦に臨みましたが、惜しくも敗れました。捲土重来を期して、次の2019年の市長選挙にも再び挑戦しましたが、この時も現職となっていた原氏に敗北し、返り咲きは叶いませんでした。

市長選での連続落選を経て、新たな政治活動の舞台として茨城県議会を目指します。2022年に実施された茨城県議会議員選挙において、潮来市と行方市からなる選挙区で、無所属の候補者として立候補しました。この選挙では、自民党の現職候補と激しい議席争いを展開しましたが、結果的に126票差という僅差で現職を上回り、初当選を果たしました。これにより、長年務めた市長職から県議会議員へと活躍の場を移しました。

県議会議員としての活動を開始した後、2023年には茨城県の地域政党である「いばらき自民党」への入会が認められました。無所属での当選を経て、県政においては自民党系の会派に加わることとなりました。

現在、茨城県議会議員として1期目を務めており、元潮来市長としての経験を活かしながら、県民の生活向上や地域社会の発展のために活動を続けています。これまでの政治経歴は、衆議院議員秘書、潮来市長（2期）、そして茨城県議会議員（現職、1期）と多岐にわたります。地方自治の現場から県政へと舞台を移し、地域課題の解決や政策実現に向けた取り組みを進めています。

参照文献:

『地方選挙総覧 <知事・市長・特別区長> 平成篇 1989-2019』（日外アソシエーツ、2019年）
『全国歴代知事・市長総覧』（日外アソシエーツ、2022年）

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