柳亭左龍 (6代目)

六代目 柳亭 左龍

六代目柳亭左龍（りゅうてい さりゅう）は、1970年2月15日生まれの落語家であり、千葉県柏市の出身です。彼は落語協会に所属し、本名は中村進と言います。左龍の出囃子は「俄獅子」であり、その独特のスタイルと高い技術で知られています。

芸歴と活動の概要

左龍は1993年3月、著名な落語家である柳家さん喬に弟子入りし、同年5月に前座名の「小太郎」を名乗って楽屋入りを果たしました。以来、彼は数々の経験を積み重ねていきます。1996年5月には二ツ目に昇進し、2006年3月には真打ちに昇進し、六代目柳亭左龍を襲名しました。彼の芸歴は順調に広がり、その後の活躍は多くの人々から注目を集めました。

賞歴

彼はこれまでに多くの賞を受賞してきました。2009年には第14回林家彦六賞を受賞し、続いて2010年には花形演芸大賞の銀賞、2011年と2012年にはそれぞれ金賞を獲得しています。これらの受賞歴は、彼が落語界で確固たる地位を確立した証でもあります。

教育者としての役割

柳亭左龍は、東京女子大学で非常勤講師として日本の古典芸能を教えています。また、彼は同期の柳家三三とともに年に四回勉強会を開催しており、次世代の落語家たちの育成にも貢献しています。その体型から「落語界のパパイヤ鈴木」として親しまれることもあり、観客に愛される存在です。

趣味や出演情報

左龍は趣味として釣りやドライブ、ラグビー観戦を楽しんでいます。また、落語協会の黒門亭公演の企画「二ツ目がトリ」では、当時小太郎名義で初の主任（トリ）を務めるなど、様々な舞台でそのパフォーマンスを披露しています。

出演歴

彼は2021年にNHKの大河ドラマ「青天を衝け」に江戸ことば指導として出演し、また「御法度落語 おなじはなし寄席！」にも参加しました。さらに、2025年には「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」の江戸ことば指導や烏亭焉馬役で出演予定です。

著書

左龍は自身の著作も発表しており、2008年には「使ってみたいイキでイナセな江戸ことば」を出版。また、2021年には共同著作「柳家さん喬一門本 ～世にも奇妙なお弟子たち～」が発売されました。2025年にも新著「イキでイナセな江戸ことば」の出版が控えています。

このように、六代目柳亭左龍は落語界における重要な存在となっており、その活動は多岐にわたります。彼の今後の活躍に、多くの人々が期待しています。

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