柳原三郎

柳原三郎について

柳原三郎（やなぎはら さぶろう）は、1914年に岐阜県岐阜市に生まれ、1990年に永眠しました。昭和期を代表する実業家であり政治家として、多岐にわたる活動を展開した彼の生涯を振り返ります。

学生時代とキャリアの始まり

柳原は1932年に岐阜県立岐阜中学校（現在の岐阜県立岐阜高等学校）を卒業した後、日本大学へ進学し、そこで学びました。大学卒業後、彼は岐阜県会議員に選出され、その後、司法保護委員としての活動も行いました。これにより、彼は地域社会における信頼を築き、次第に様々な経済界の役職にも就くようになります。

企業活動と地域貢献

柳原は柳原工業の工場長や取締役副社長としても活躍し、岐阜商工会議所議員、岐阜県体育協会長などを歴任しました。特に、岐阜青年連盟の主幹としては、地域の若者たちを引っ張る存在となり、自らも『暁鐘』という雑誌を主宰しました。このような活動を通じて、彼は地元の発展に大きく寄与しました。

政治活動と衆議院議員としての役割

1949年1月、柳原は第24回衆議院議員総選挙において、民主党から岐阜県第1区に出馬し、初当選を果たしました。その後の第26回総選挙まで連続して再選され、衆議院議員として3期にわたり活動しました。彼の在任中には、民主党の遊説副部長や国際局情報部長、改進党中央常任委員など要職を歴任し、党務や中小企業、労働問題に取り組みました。また、日本民主党遊説局次長としても活動し、政治家としてのキャリアを充実させていきました。

落選とその後の活動

その後、第28回総選挙まで連続して立候補を行いましたが、残念ながらいずれも落選してしまいます。しかし、彼は岐阜県自転車振興会の理事に就任し、地域の自転車産業の活性化に尽力しました。

まとめ

柳原三郎は、昭和期において地域社会の発展に貢献した実業家であり、政治家としての役割を果たし続けました。彼の多彩な活動とその影響は、今も岐阜県の歴史に残る大きな足跡と言えます。彼の記憶は、地域の発展を願う多くの人々に受け継がれていることでしょう。

参考文献

• - 衆議院・参議院『議会制度百年史 - 衆議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年。
• - 『新訂 政治家人名事典 明治～昭和』日外アソシエーツ、2003年。
• - 『国政選挙総覧 1947-2016』日外アソシエーツ、2017年。

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