柳家小さん (6代目)

六代目 柳家 小さんについて

六代目柳家小さん（やなぎや こさん、1947年7月21日生まれ）は、東京都新宿区出身の著名な落語家です。彼は落語協会に所属し、現在は常任理事として活動しています。彼の出囃子は「楠公」で、本名は小堀義弘（旧姓：小林）です。

経歴

小さんは豊島区立高田中学校を卒業後、1963年に実父である五代目柳家小さんに入門し、最初は柳家小太郎の名前で活動を始めました。1967年には古今亭志ん駒とともに二ツ目に昇進し、柳家小ゑんに改名します。1976年には29歳にして真打に昇進し、三代目柳家三語楼を襲名しました。この時、戦後生まれの真打として初めての存在になりました。

2002年には父である五代目柳家小さんが亡くなった後、彼の兄弟子である五代目鈴々舎馬風の門下に入ります。2003年には文化庁芸術祭の演芸部門で大賞を受賞し、その後2006年には「六代目柳家小さん」を襲名しました。この襲名披露は3ヶ月にわたり行われ、非常に盛大なものとなりました。

また、2008年には甥の柳家花緑と共に二人会を開催し、2014年からは落語協会の常任理事を務めています。

芸歴

1963年からの主な活動

• - 1963年4月: 五代目柳家小さんに入門し、小太郎を名乗る。
• - 1967年: 二ツ目に昇進し、小ゑんに改名。
• - 1976年: 真打に昇進し、三語楼を襲名。
• - 2006年9月: 六代目柳家小さんを襲名。

役職

• - 2006年: 落語協会監事に就任。
• - 2014年: 落語協会常任理事に就任。

人物像

父は人間国宝の五代目柳家小さんで、甥には元バレエダンサーで俳優の小林十市、落語家の柳家花緑がいます。彼自身は全体の落語界において重要な位置を占めており、特に落語の伝統を守りつつ、新作にも挑戦しています。趣味としては芝居観賞やゴルフ、落語自身があげられます。特に「真二つ」や「ひとり酒盛」といったネタを得意としています。

彼の襲名時には多くの著名人が祝福のメッセージを寄せ、特に落語芸術協会会長の桂歌丸は彼に対して「天然記念物になってほしい」という称賛を送っています。一方で、立川談志からは批判を受けたこともあります。

出演作品と活動

彼はテレビ番組や演芸番組での活躍も目立ち、クイズ番組「クイズ!脳ベルSHOW」や「笑点」などに不定期で出演しています。テレビドラマにも出演しており、『名もなき毒』や『鬼平犯科帳スペシャル 密告』といった作品に役柄として出ています。また、CDや著書なども残しており、彼の落語に対する情熱と才能は広く認知されています。

主な作品

• - CD: 『六代目柳家小さん1』や『小さん一席二噺』シリーズなど、多数の音源がリリースされています。
• - 著書: 『ぜいたくな落語家』などの著作も手掛けています。

このように、六代目柳家小さんは伝統と革新を融合させた落語家として、多くの人々に愛され続けています。

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