柳家東三楼

三代目柳家 東三楼

三代目柳家東三楼（やなぎや とうざぶろう）は、1976年9月28日生まれの日本の著名な落語家であり、政治活動家としても知られています。本名は稲葉昭義（いなば あきよし）で、落語協会の真打として活躍。彼は演出家、脚本家、俳優、そして大学の教員としても活躍しており、特にニューヨークを拠点にしながら日本文化を世界に広める使命を担っています。

経歴

柳家東三楼の出身地は東京都江東区亀戸。江東区立亀戸中学校を卒業後、法政大学第一高等学校に進学し、1999年に三代目柳家権太楼に入門しました。この時の前座名は「ごん白」。彼の名前の由来は、師匠である権太楼が本名を参考に名付けたものでした。

その後、2002年には二ツ目に昇進し、「小権太」と名乗るようになります。この時期に彼は自身の才能を開花させ、岡本マキ賞を受賞しました。

柳家東三楼は、2014年に真打に昇進し、三代目柳家東三楼を襲名しました。同時に、東亜大学芸術学部の客員准教授にも就任。芸術活動に対する情熱が高まる中、テレビや舞台でも存在感を示し始めました。特に落語界での地位を確立する一方で、彼の脚本や演出を通じて新しいエンターテインメントを創出していきました。

2016年には文化庁芸術祭の新人賞を受賞し、演劇集団「柳家東三楼一座」を旗揚げします。この活動を通じて、演劇と落語を融合させ、多くの観客に新たな体験を提供しました。2018年には、トロントやニューヨークでのツアーを行い、多国籍な観客に日本の落語を紹介する機会がありました。その後もアメリカ各地での落語公演を行い、文化交流を促進しました。

政治活動にも力を入れ、2024年には立憲民主党から衆議院議員選挙への出馬を表明しました。この選挙の時期には、文化の発信だけでなく、社会問題にも目を向けた活動を行うことに注力しています。

芸歴

三代目柳家東三楼の芸歴は以下のようになります。

• - 1999年4月：三代目柳家権太楼に入門。
• - 2002年7月：前座名「ごん白」として活動開始。
• - 2002年11月：二ツ目に昇進、「小権太」と改名。
• - 2014年3月：真打に昇進、三代目柳家東三楼を襲名。

出囃子は、2002年から2014年までは「さくら音頭」、それ以降は「靭猿」となっています。

主な作品

柳家東三楼は、映画や舞台、テレビ番組に出演しており、個々の作品が観客に新しい感動を提供しています。彼の映画出演作には、2011年の「落語物語」や、2015年の「グッドモーニングショー」があります。舞台としては、2012年の「かたつむり」や、2016年から2018年の「柳家東三楼一座」の公演があり、各公演では独特の視点からの脚本と演出が評価されました。

テレビでは「笑点」や「あど街ック天国」など、人気番組にも出演し、そのユーモアセンスと落語の技術で多くのファンを獲得しています。また、2021年からは新聞連載やラジオ番組も手掛けており、豊かな表現力で落語の魅力を広めています。

まとめ

三代目柳家東三楼は、落語を通じて日本文化を世界に伝え、政治活動を通じて社会に貢献しています。多方面での活動は、彼の多才さを示しており、今後の活動にも大いに期待が寄せられています。

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