柳憂怜

柳 憂怜（やなぎ ゆうれい）について

柳憂怜（やなぎ ゆうれい、1963年4月8日生まれ）は、日本の俳優であり元お笑い芸人として広く知られています。広島県府中市出身で、現在は株式会社TAPに所属しています。また、妻は女優の川田あつ子です。

来歴・人物

柳は広島県立至誠高等学校を卒業後、1982年に音楽番組『ビートたけしのオールナイトニッポン』の出待ちをしていた際に、当時のビートたけし（北野武）から声をかけられました。「ウチは弟子取ってないけど、毎週ここでラジオをやっているから、遊びにくるんだったらいいよ」との言葉がきっかけで、柳は彼に弟子入りしました。弟子としての順番は、そのまんま東（現在の東国原英夫）、大森うたえもんやその他の先輩に続く5番目でした。彼の芸名の由来は、たけしが彼に「幽霊みたいだ」と言ったことから名付けられたもので、1983年には「柳ユーレイ」としてデビューしました。この名前は、その後のたけし軍団メンバーにも影響を与えることとなります。

文化的背景も興味深いもので、1986年にはたけし軍団のメンバーとしてフライデー編集部への襲撃事件に参加し、現行犯逮捕されるという波乱万丈な経験を持ちます。しかしその後、1988年にはたけし軍団から独立し、オフィス北野（現TAP）に移籍します。

映画界では、1990年に北野武監督の『3-4X10月』で主演を果たし、以降も数多くの北野作品に出演し続けます。また、ホラー映画『女優霊』での演技が評価され、特に『呪怨』シリーズなどでは恐怖の象徴的存在としても知られています。最近では、2020年に公開された『夜明けを信じて。』や2021年の『裸の天使 赤い部屋』での活躍が記憶に新しいです。

映画・テレビドラマ・舞台

柳憂怜はその活動の範囲も広く、映画やテレビドラマ、舞台と多岐にわたって出演してきました。映画では『HANA-BI』や『リング』など多くの作品に関与し、演技力が高く評価されています。また、彼は舞台でも『十二人の怒れる男』や『あゝ、荒野』などの名作に出演し、多様な役を演じてきました。

テレビドラマでは、『仮面ライダーキバ』や『相棒』シリーズに参加しており、その存在感は視聴者に強い印象を与えています。またバラエティ番組にも出演し、特にたけし軍団としての活動が注目されたことが多いです。

改名とその後の活動

2008年には映画『アキレスと亀』に起用された際、たけしの提案により改名し、「柳憂怜」となりました。この改名は、より深い演技への追求や新しいスタートを意味したのでしょう。2018年のオフィス北野騒動においても彼の存在は重要視され、未だにたけし軍団の一員として数えられています。

総じて、柳憂怜のキャリアは多岐にわたり、特に北野武との関係が大きな礎を築く要因となっています。今後の活躍にも注目が集まり、特に新作映画やテレビドラマでの彼の姿を見るのが楽しみです。

もう一度検索