柳本聡子

柳本聡子

柳本 聡子（やなぎもと さとこ）氏は、1978年6月8日に大阪府で生まれた日本の元女子バスケットボール選手です。現役時代のポジションはフォワードを務め、同世代の才能あふれる選手たちと共に「花の78年組」の一人として称されました。

学生時代から実業団へ

大阪府の樟蔭東高校でバスケットボールを始め、その後、樟蔭東女子短期大学へと進学し、競技を続けました。短大卒業後、1999年に日本航空株式会社に入社。同社では客室乗務員としてプロフェッショナルなキャリアをスタートさせると同時に、社内の女子バスケットボールチームの一員としても活動を続けるという、類まれな道を歩みました。仕事と競技の両立は容易ではなかったと思われますが、柳本氏はその困難を乗り越え、選手として成長を続けました。

日本航空での挑戦

日本航空のバスケットボールチームに所属した柳本氏は、入社初年度から頭角を現します。その才能はすぐに認められ、1999年にはユニバーシアードの日本代表チームに選出される栄誉を得ました。これは、彼女が実業団選手として、また客室乗務員として新たな生活を始めたばかりの時期における、特筆すべき成果でした。所属チームにおいては、フォワードとしてチームの攻撃を支え、献身的なプレーで貢献。やがてチームの主将という重責を担うことにもなり、リーダーとしてチームを牽引する役割も果たしました。彼女は1999年から2008年までの約10年間にわたり、日本航空の選手として第一線で活躍を続けました。

国際舞台での活躍

ユニバーシアードでの経験に加え、柳本氏は日本代表チームのメンバーとしても国際舞台での活躍を見せました。特に2005年に開催されたFIBAアジア選手権には、ナショナルチームの一員として出場。アジア各国の強豪が集まるこの大会で、日本代表の一員としてコートに立ち、国際的なレベルでの自身のスキルを試す機会を得ました。こうした代表での経験は、彼女の選手としてのキャリアにおいて、非常に貴重な財産となりました。国内外での豊富な経験は、後に主将としてチームをまとめる上でも活かされたことでしょう。

競技生活に終止符、そして新たな道へ

長いキャリアを経て、柳本聡子氏は2008年限りで現役を引退することを決断しました。選手としての競技生活に区切りをつけましたが、日本航空でのキャリアは継続。引退後は、バスケットボール選手としてではなく、入社以来続けてきた客室乗務員の業務に専念しています。空の旅を支えるプロフェッショナルとして、新たなキャリアパスを歩んでいます。選手時代に培ったタフネスや協調性は、現在の業務にも活かされていると考えられます。

先輩との繋がり

柳本氏には、選手としての歩みの中で深い繋がりを持つ人物がいます。元バスケットボール選手の薮内夏美氏です。薮内氏は、柳本氏が学生時代を過ごした樟蔭東高校、樟蔭東女子短期大学、そして実業団として所属した日本航空と、全ての所属において柳本氏の1学年上の先輩にあたります。同じ道を歩んだ先輩の存在は、柳本氏にとって大きな支えとなったことでしょう。

結び

柳本聡子氏は、バスケットボール選手として国内外で活躍する一方で、客室乗務員という全く異なるプロフェッションも両立させた稀有なキャリアを築きました。競技生活で培った経験は、現在の客室乗務員としての業務にも確実に生かされているはずです。彼女の歩みは、多様な可能性を追求することの価値を示しています。

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