柳沢駅 (長野県)

柳沢駅は、長野県中野市大字柳沢字道下に位置していた、長野電鉄河東線（木島線）の駅でした。この駅は、地域の交通を支える重要な役割を担っていましたが、路線の廃止と共にその姿を消しました。

歴史

柳沢駅の歴史は、1925年（大正14年）7月12日に開業したことから始まります。開業当初から地域住民の足として利用されてきました。その後、1968年（昭和43年）4月1日に貨物営業が廃止され、1982年（昭和57年）3月31日には小荷物営業も廃止されました。これらの変更は、時代の変化と共に駅の役割が変わっていったことを示しています。

1993年（平成5年）11月1日には無人化され、駅員が配置されなくなりました。そして、2002年（平成14年）3月31日、長野電鉄河東線（木島線）の廃線に伴い、柳沢駅もその役割を終え、廃止となりました。約77年の歴史に幕を閉じたことになります。

駅構造

廃止時点の柳沢駅は、島式ホーム1面2線を有する構造で、さらに東側には側線が1本ありました。木島線内の途中駅としては唯一、列車交換が可能であったのが特徴です。ホーム上には木造の待合室があり、かつてはそこで乗車券が販売されていました。この待合室は、下之郷駅と似た形式であったとされています。

また、タブレット交換を行っていた時代から、電車は右側通行でした。これは、西側が信州中野方面行き、東側が木島方面行きであったことに起因します。この特徴は、当時の鉄道運行の様子を今に伝える貴重な情報です。

のりば

駅には、案内上の乗り場番号は設定されていませんでした。これは、柳沢駅が比較的小規模な駅であったこと、そして、路線の運行形態がシンプルであったことなどが理由として考えられます。

廃線後

柳沢駅の廃止後、ホームなどの駅施設は撤去され、現在は更地となっています。しかし、地域住民の利便性を考慮し、廃駅の代替として近くに「柳沢」バス停が設置されています。このバス停は、かつて駅があった場所の近くにあり、住民の交通手段を確保しています。

隣の駅

柳沢駅は、長野電鉄河東線（木島線）において、赤岩駅と田上駅の間に位置していました。この路線は、地域の交通網を支える重要な役割を担っていましたが、現在は廃止されています。

長野電鉄

■河東線（木島線）

赤岩駅 - 柳沢駅 - 田上駅

脚注

柳沢駅は、その歴史を通じて地域社会に貢献してきましたが、時代の流れと共に姿を消しました。しかし、その存在は、地域の記憶の中に深く刻まれています。

関連項目

日本の[[鉄道駅一覧]]
廃駅

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