柴山俊之

柴山俊之について

柴山俊之（しばやま としゆき）は、1947年6月9日生まれの日本のミュージシャンであり、作詞家です。福岡市出身で、福岡大学を卒業後、音楽界に足を踏み入れました。彼はさまざまなバンドを結成し、多くのミュージシャンと交流しながら日本の音楽シーンで重要な役割を果たしてきました。主にブルースを基盤にしたロックサウンドを展開し、ボーカルやハーモニカ、さらにはタンバリンやマラカスなども担当しています。柴山のステージネームは「菊」です。

経歴の始まり

柴山は福岡県立筑紫丘高等学校を中退後、福岡大学附属大濠高等学校に転入し、ダンスホールで音楽に触れながら、自身の音楽に対する情熱を育てていきました。特に、同級生の笠原久義がバンドでギターを演奏しているのを見かけてから、大きな影響を受け、音楽の道に進むことを決意します。当初はドラムを担当していましたが、やがてボーカルにシフトし、1968年にはバンド「KEITH」を結成しました。

サンハウスとメジャーデビュー

1970年には「サンハウス」を結成し、柴山自身がボーカルを務めました。メンバーには鮎川誠、篠山哲雄、浜田卓、浦田賢一が名を連ねていました。1975年、アルバム『有頂天』によりメジャーデビューを果たし、同作は「1975年テイチクレコードヒット賞」を受賞。この成功により、柴山とサンハウスは日本の音楽シーンにおいて注目を集める存在となります。

その後、サンハウスは1978年に解散し、柴山は音楽キャリアを続ける中で、作詞家としても名を馳せます。彼はルースターズやシーナ&ザ・ロケッツ、数多くのアーティストに詞を提供し、ジャンルを超えた多彩な音楽活動を展開しました。

再結成と新たな挑戦

1983年にはサンハウスが再結成され、ライブ活動を行いました。特に日比谷野外音楽堂での演奏は注目を集め、記録としても残されています。1990年には新たなバンド「Ruby」を結成し、アルバム『黒い地球儀』で本格的なボーカリストとしての活動を始めます。その後も続々とアルバムをリリースし、彼の影響力は広がりました。

晩年の活動

2000年代にはヘビーロックバンド「Zi:LiE-YA」を結成し、現在も精力的にライブ活動を続けています。特に、ライブハウスCLUB251では定期的にライブを行い、多くのファンに支持されています。さらに、アコースティックデュオ「菊花賞」の活動でも、その声を響かせています。

人物とエピソード

柴山のステージネーム「菊」は、彼自身が考案したもので、白波五人男の弁天小僧菊之助に由来しています。柴山自身の音楽スタイルやアプローチに深く根ざしたこの名前は、彼のキャリアの中で独自の存在感を持っています。音楽だけでなく、書籍や映画にも関与し、幅広い才能を発揮しています。

柴山俊之は今もなお、音楽界で活躍し続け、多くのアーティストに影響を与えています。その情熱と音楽への愛は、これからも多くの人々に感動を与えることでしょう。

もう一度検索