シーナ&ザ・ロケッツ

シーナ&ザ・ロケッツの歴史

シーナ&ザ・ロケッツ（英語: SHEENA & THE ROKKETS）は、日本のロックンロール・バンドであり、1978年に福岡で結成されました。リーダーの鮎川誠（元サンハウスのメンバー）と彼の妻、シーナを中心に活動が始まりました。バンド名の由来は、シーナの本名「悦子」と「ロケッツ」を組み合わせたもので、ユニークなスタイルとエネルギッシュなパフォーマンスで知られています。

初期の活動

バンドは、1978年8月に新宿ロフトで初めてのライブを行い、同年10月にはシングル『涙のハイウェイ』でメジャーデビューを果たしました。この頃、シーナ&ザ・ロケッツは音楽シーンに新風を吹き込み、急速に注目を集めました。1979年にはイエロー・マジック・オーケストラ（YMO）とのコラボレーションを通じて、さらなる成功を収めます。アルバム『真空パック』からリリースされたシングル「ユー・メイ・ドリーム」はJALのCMに使用され、人気が高まりました。

メンバーの変遷

バンドはその後もメンバーの入れ替わりがありました。1993年にリリースされたアルバム『(ha! ha! ha!) Hard Drug』では、ドラムにジョニー吉長が参加し、1997年のアルバム『@HEART』では穴井仁吉がベースを務めます。1990年代の中頃から2000年代の初頭にかけては、バンドとしてのスタイルを模索しながらも精力的に音楽活動を展開しました。

名誉ある共演と受賞

1981年には日本武道館でYMOの「写楽祭」に参加、さらにはアメリカでのリリースも行い、国際的な認知度を高めます。その後、様々な音楽祭に頻繁に参加し、シーン内での存在感を強めていきました。さらに、1996年には日本初のバンドとしてインターネット上にホームページを開設し、音楽とデジタルの融合を図りました。

シーナの死去とバンドの継続

2015年にシーナが子宮頸癌で亡くなると、鮎川はシーナの思いを受け継ぎバンド活動を続けることを決めました。以後はオリジナルメンバーと共に活動を行い、毎年の「シーナの日」ライブをはじめとする特別なイベントを開催し、多くのファンに愛され続けています。特にLUCYという娘も登場し、時折ゲストボーカルとして参加することで、家族の絆が見える演奏が注目されています。

現在の活動

近年では、デビュー45周年を迎えたシーナ&ザ・ロケッツは、アルバムリリースや全国ツアーなどを精力的に行い、音楽界における地位を確立しています。また、鮎川は自らの音楽キャリアを振り返りながら、若い世代の音楽家と積極的にコラボするなど、多彩な活動を展開しています。

シーナ&ザ・ロケッツは、その独自の音楽スタイルと情熱的なパフォーマンスで、今なおロックシーンの重要な存在であり続けています。

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