柴山哲也

柴山哲也

柴山哲也（しばやま てつや）は、日本の評論家、ジャーナリスト、メディア学者として知られています。専門分野はジャーナリズム論、情報文明論、メディア産業論と多岐にわたり、メディアに関する深い知識と洞察力を持っています。

来歴

静岡県で生まれ、同志社大学経済学部を卒業後、同大学院文学研究科新聞学科を中退しました。1970年に朝日新聞社に入社し、記者として国内外の様々な場所で取材活動を行いました。1994年に朝日新聞社を退職後、アメリカ合衆国に渡り、米国立のシンクタンクであるイースト・ウエスト・センターやハワイ大学で客員研究員として研究活動に従事しました。

帰国後は、国際日本文化研究センターの客員教官、京都女子大学の教授、立命館大学の客員[[教授]]を歴任し、教育者としても活躍しました。また、現代メディア・フォーラムの代表も務め、メディアに関する議論や研究を牽引しています。

研究と著作

柴山氏の研究テーマは、ジャーナリズムの歴史、情報化社会におけるメディアの役割、メディア産業の構造変化など、現代社会において重要なテーマを扱っています。特に、メディアが社会に与える影響や、情報がどのように伝達・解釈されるかという点に注目し、社会におけるメディアの役割を深く考察しています。

著作活動も精力的に行っており、多数の著書を発表しています。初期の著作では、アフリカの文化やヘミングウェイの生涯に関する考察を深め、その後、日本のメディアシステムや国際関係、歴史認識に関するテーマへと関心を広げています。著書には以下のようなものがあります。

『キリマンジャロの豹が目覚める 21世紀を予兆するアフリカ美学』（1986年、情報センター出版局）
『ヘミングウェイはなぜ死んだか 二十世紀の原罪に挑んだ男』（1994年、朝日ソノラマ）
『ヘミングウェイはなぜ死んだか 『老人と海』の伝説 二十世紀の文豪の謎』（1999年、集英社文庫）
『日本型メディア・システムの崩壊 21世紀ジャーナリズムの進化論』（1997年、柏書房）
『「情報人」のすすめ IT時代を生きるメディオロジー』（2001年、集英社新書）
『戦争報道とアメリカ』（2003年、PHP新書）
『日本型メディアシステムの興亡 瓦版からブログまで』（2006年、ミネルヴァ書房）
『日本はなぜ世界で認められないのか 「国際感覚」のズレを読み解く』（2012年、平凡社新書）
『新京都学派 知のフロンティアに挑んだ学者たち』（2014年、平凡社新書）
『真珠湾の真実 歴史修正主義は何を隠したか』（2015年、平凡社新書）

また、共編著として
『日本のジャーナリズムとは何か 情報革命下で漂流する第四の権力』（2004年、ミネルヴァ書房）
『公共放送BBCの研究』（2011年、ミネルヴァ書房）

などがあります。これらの著作を通して、メディアの本質や社会的役割について深く考察しています。

人物

柴山氏は、ジャーナリストとしての経験と、研究者としての学術的な視点を併せ持っており、メディアに関する複雑な問題を多角的に分析する能力に長けています。その研究は、現代社会におけるメディアの役割を理解する上で重要な貢献をしています。

脚注

ISBN 978-4-569-63100-4
ISBN 978-4-623-03977-7
『現代日本人名録』2002
@shibayama_t (公式Twitterアカウント)

もう一度検索