柴橋伴夫

柴橋 伴夫 (しばはし ともお)のプロフィール

柴橋伴夫は、1947年に北海道の岩内に生まれた詩人及び美術評論家です。北海道教育大学札幌校を卒業後、様々な教育機関で教員としてのキャリアを積む傍ら、学校外でも文芸活動を精力的に行っています。特に1970年代からは詩誌の刊行や美術批評に取り組み、「腔（すきま）」の同人としても知られています。

教職と地域社会への貢献

彼は、教員として勤務した学校の中にとわの森三愛高等学校が含まれています。この時期、師としての経験と同時に、詩集や美術論を執筆することで、文化に対する理解を深めていったと言われています。1974年からは詩と批評をテーマにした「熱月テルミドール」の編集に関与し、のちには「21ACT」や「美術ペン」といった雑誌においても活躍しました。特に「美術ペン」では編集人として、道内の美術界の発展に寄与してきました。

文化団体との関わり

1979年には、文化核「ゆいまある」というグループを結成し、短歌評論家の菱川善夫や詩人の中森敏夫と共に美術と文学の活動を推進していきます。この団体は、展覧会や講演等のさまざまなイベントを主催し、地域の文化振興に貢献しています。1980年には名作家の舞踏や個展を行うなど、文化推進の活動は多岐にわたります。また、展覧会の批評活動も精力的で、各種個展や公募展について新聞や専門誌に評を載せ、多くの読者に影響を与えてきました。

美術評論の活動

柴橋伴夫は美術評論の分野での執筆を通じて、多様な美術展や作品の批評に取り組んできました。彼の活動は、ただ単に美術の批評に留まらず、地域のアートシーンの活性化を図る多くのプロジェクトに関与する形で続けられています。「ダダ展」や「立体の地平展」など、多くの展覧会を自ら企画し、参加作家との対話を通じて地域の美術の活性化に寄与してきました。

現在の活動と教育

現在、彼は荒井記念美術館の理事を務め、北海道美術ペンクラブに所属するほか、文化塾「サッポロ・アートラボ」の代表としても活躍しています。また、朝日カルチャーセンター札幌では、ヨーロッパの美術文化史や日本美術についての講座を担当しており、特に美術に関する深い知識を学生や市民に伝える活動を重視しています。

出版著作と影響

彼の著作には、詩集の他に美術論集や評伝などがあり、『冬の透視図』や『ピエールの沈黙』など、すでに数多くの正常派を超える影響を及ぼす作品が執筆されています。また、既存の美術家や作家についても数多くの評伝を残し、それぞれの芸術家の人生や作品世界を深掘りしてきました。特に『青のフーガ』や『風の王』などは、大きな評価を得ています。

結論

このように、柴橋伴夫は詩人や美術評論家としてのキャリアだけでなく、地域文化の振興や芸術教育に寄与する人物として、今なお多くの人々に影響を与え続けています。彼の幅広い活動は、現代美術界の中でも特に注目される存在となっています。

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