柴田章吾

柴田章吾 — プロ野球選手から企業家への転身

柴田章吾は、1989年に三重県いなべ市で生まれた元プロ野球投手です。彼は左投げ左打ちで、プロとしては育成選手として活躍しました。優れた才能を持つ彼は、プロのキャリアがあったものの、挫折や病気を経て新たな道を切り開くことになります。

野球の道のり

柴田は幼少期から野球に情熱を注ぎ、全国制覇を果たすなど、その実力を証明しました。しかし、中学時代には「ベーチェット病」という難病を患い、野球への道が険しくなります。厳しい診断を乗り越えながらも、愛工大名電高校に進み、そこで甲子園出場を果たします。卒業後は明治大学に進学し、在学中には交流戦で見事なピッチングを披露しました。

2011年、ついに読売ジャイアンツからの育成指名を受けプロ入りを果たしましたが、期待されたほど活躍はできず、2014年に惜しまれつつも現役を引退します。

新たなキャリア — コンサルタントへの道

引退後、柴田はジャイアンツアカデミーコーチとして子どもたちに指導を行いましたが、その後、外資系コンサルティング会社であるアクセンチュアへの転職を果たします。これにより、プロスポーツ選手から企業の世界へという異色の経歴を持つ人物となりました。彼は製造・流通本部でITコンサルタントとして三年半の経験を積みます。

起業と国際活動

2019年、柴田は自らの会社「No border株式会社」を設立し、代表取締役に就任します。彼は日本と東南アジアを拠点とし、一般企業やスポーツ企業向けにコンサルティングサービスを提供するプラットフォームを構築しました。また、野球アカデミーの運営も行い、フィリピンに移住して成功を収めました。

自分の経験を基に、彼は野球文化をアジアへ広める「一般社団法人NB.ACADEMY」を創立し、地域の子どもたちに野球を通じた教育を提供しています。2022年にはインドネシアやフィリピンで野球振興活動を開始し、2024年にはシンガポールに拠点を移す計画をしています。事業の一環として、「第1回アジア甲子園大会」の開催を発表しており、アジアの野球市場に大きな期待を寄せています。

選手としての特徴

彼の投球スタイルはスリークォーター気味のフォームから繰り出される最速145キロの直球であり、スライダーとのコンビネーションが特徴です。バッティングにも才能を持ち、確かな技術を持つ選手として期待されました。

最後に

柴田章吾は、プロスポーツ選手から新たなビジネスの世界へ挑戦した異例の人物です。彼の飽くなき挑戦は、多くの人々に勇気を与え、今後のさらなる活動にも大きな期待が寄せられています。

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