柿崎区

新潟県上越市 柿崎区

柿崎区は、新潟県の南西部、上越市の北東部に広がる地域自治区です。2005年1月1日、旧中頸城郡柿崎町が上越市と合併した際に誕生し、合併前の町域がそのまま地域自治区の区域となりました。

地理

この地域は、日本海に面した海岸部から、内陸の山間部まで変化に富んだ地形を持っています。区の東部には、信仰の対象ともされる独立峰である米山がそびえ、その他にも木崎山などの山々が見られます。主な河川としては、米山方面に源を発する柿崎川や米山川などが流れています。柿崎区の総面積は約85.39平方キロメートルで、柿崎、下黒川、黒川、黒岩、米山の五つの地区に分けられ、面積では黒川地区が最も広くなっています。

経済

柿崎区の経済活動は多岐にわたります。沿岸部には柿崎漁港があり、古くから漁業が営まれています。工業分野では、理研製鋼、大和ハウス工業、株式会社柿崎機械、新貝工業株式会社、ウエノテックス株式会社といった様々な企業が立地しています。商業では、毎月「1」のつく日に開催される「一の日市」が伝統的な定期市として続いています。かつては大型の商業施設である「柿崎ショッピングタウン アクア」がありましたが閉店し、現在は大手食品スーパーマーケットのナルスが主な商業拠点となっています。

教育機関と公共施設

区内には、上越市立柿崎小学校、上越市立上下浜小学校、上越市立下黒川小学校の3つの小学校と、上越市立柿崎中学校が設置されています。また、県立の高等学校としては新潟県立久比岐高等学校があります。地域のスポーツ・レクリエーション施設として、柿崎総合運動公園や屋内施設のドーム、柿崎体育館などが整備されています。医療面では、新潟県立柿崎病院が地域の基幹病院として機能しています。

交通網

柿崎区は、陸上交通の要衝でもあります。鉄道路線は、JR東日本の信越本線が通り、区内には上下浜駅と柿崎駅が設置されています。バスについては、北陸自動車道の柿崎バスストップから、県内主要都市や東京方面への高速バスが利用可能です。路線バスは、柿崎駅近くに頸北観光バス本社があり、ここが「柿崎バスターミナル」として機能し、頸城自動車と頸北観光バスが運行を担っています。道路網では、北陸自動車道の柿崎インターチェンジが設置されており、高速道路へのアクセスが良いです。一般国道としては国道8号が区内を横断しており、その他にも新潟県道25号柿崎小国線、新潟県道30号新井柿崎線、新潟県道61号柿崎牧線など、多数の県道が地域内外を結んでいます。

観光・名所・旧跡

柿崎区には、美しい柿崎中央海岸をはじめ、観光資源が豊富です。地域を盛り上げる祭りとしては、お引き上げ商工祭りや柿崎時代夏祭りなどが開催されます。温泉も点在しており、日本海を望む立地の柿崎マリンホテルハマナス（市が出資する第三セクター運営）では温泉を楽しむことができます。かつてあった上下浜温泉ハマナスふれあいセンターは現在休館中です。栃窪温泉にはかつて複数の施設がありましたが、現在は「あばれ井戸の湯」として不定期営業の施設が存在します。信仰の対象としては、米山薬師や、浄福寺、浄善寺、妙蓮寺、密蔵院、楞厳寺といった寺院があります。歴史的な遺構としては、戦国時代の柿崎城跡や猿毛城跡が往時を偲ばせます。

この地ゆかりの人物

旧柿崎町や柿崎区からは、戦国時代の武将・柿崎景家や、漫画家の春田なな氏、ライオン株式会社の創業者である小林富次郎氏、元国立極地研究所副所長の佐藤夏雄氏、文部科学審議官を務めた柳孝氏など、様々な分野で活躍した人物が輩出されています。

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