柿崎繁

柿崎 繁（かきざき しげる）

柿崎繁は1949年生まれの日本の経済学者であり、明治大学の名誉教授として、理論経済学や現代資本主義論を中心に研究を行っています。彼は北海道で生まれ、学問の道を歩む中で、戦前講座派の巨頭である山田盛太郎の理論を継承する南克己に師事しました。このような背景を持つ彼は、日本の経済学界において重要な役割を果たしています。

略歴

• - 1965年: 函館ラ・サール高等学校を卒業
• - 1975年: 早稲田大学教育学部社会科学専修社会科を卒業
• - 1979年: 法政大学大学院社会科学科経済学専攻の修士課程を修了
• - 1985年: 法政大学大学院社会科学科経済学専攻博士課程の単位取得満期退学
• - 1985年: 法政大学経済学部で非常勤講師として教鞭を執る
• - 1988年: 明治大学商学部にて専任講師として着任
• - 1991年: 明治大学商学部にて専任助教授に昇格
• - 1996年: 慶応義塾大学経済学部の客員教授に就任
• - 1997年: 明治大学商学部にて専任教授に昇進
• - 2007年: ヨーク・セント・ジョン大学の客員教授として活動
• - 2016年3月25日: 明治大学より博士（経済学）の学位を取得
• - 2020年: 明治大学名誉教授に叙任される

研究内容と貢献

柿崎繁は、経済学の各分野で活発に研究を行い、特に現代資本主義の理解を深めることに注力しています。彼の研究は、国内外の経済情勢や産業構造の変化に対する深い洞察を与えるものであり、彼の主著として目を引くのが「グローバリゼーションと東アジア経済」や「長期不況と産業構造転換」といった共著書です。これらの著書では、経済のグローバル化が東アジア地域に与える影響や、長期的な経済不況が企業や産業にどのように影響を及ぼしているかが考察されています。

また、「危機における現代経済の諸相」という編著も発表しており、これは経済危機がさまざまな側面に与える影響についての議論を集めたものです。彼の研究や著作は、経済学の枠を超えて多くの学問分野に貢献しています。

教育と後進の育成

柿崎は長年にわたって多くの学生を指導し、経済学の教育に力を注いできました。専門的な知識だけでなく、経済現象に対するクリティカルな視点を学生たちに身につけさせることを重視しています。彼の教え子たちは、経済学界やビジネス界で活躍しており、彼の教育的成果は広く評価されています。

このように、柿崎繁は日本の経済学界においての重要な人物であり、理論的かつ実践的な知見を提供し続けています。

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