柿本浩一

柿本 浩一（かきもと こういち）

概要

柿本浩一氏（1955年 - ）は、日本の工学者であり、結晶成長学、電子材料工学、化学工学、結晶工学などを専門としています。現在、九州大学の名誉教授を務め、東北大学でも教授職にあります。彼の研究は、結晶成長のメカニズムやその応用技術に多くの貢献をしています。

来歴

福岡県久留米市に生まれた柿本氏は、福岡教育大学附属久留米中学校と福岡県立明善高等学校を卒業後、1979年に埼玉大学理工学部電子工学科を修了し、1985年には東京大学大学院工学系研究科電子工学専門課程の博士後期課程を修了しました。東京大学から工学博士の学位を取得後、同年からNEC基礎研究所で研究員として活動。1996年には九州大学機能物質科学研究所の助教授となり、その後教授職を歴任します。

特に注目すべきは、2016年に皇太子に向けて行った「結晶成長」に関する進講であり、この分野の重要性を広める役割を果たしました。また、2016年から2023年には国際結晶成長機構（IOCG）の会長を務めるなど、国際的な学術活動においてもリーダーシップを発揮しています。

受賞歴

柿本氏の業績は数々の賞で認められています。1989年には日本結晶成長学会論文賞、1996年には化学工学会計算流体力学賞を受賞。その後も日本結晶成長学会貢献賞や文部科学大臣表彰の「科学技術賞」を受賞しており、2023年には日本結晶成長学会業績賞と赤崎勇賞を受賞するなど、学界から高く評価されています。

著書・論文

著書には『丸善実験物理学講座4 試料作製技術』などがあり、結晶成長に関連した多くの論文も発表しています。特に、「SiCの現状と今後の展開」や「高効率シリコン太陽電池の実現に向けて」などの研究は日本結晶成長学会誌に掲載されており、彼の研究が今後の技術革新にどのように寄与するのか、広く関心を寄せられています。

現在の活動

柿本氏は、九州大学応用力学研究所及び東北大学未来科学技術共同研究センターの特任教授として、さらに東北大学金属材料研究所の特任教授として活動しています。彼の研究は、今後も材料科学や工学の進歩に寄与することが期待されています。

外部リンク

• - 柿本浩一 - KAKEN 科学研究費助成事業データベース

以上のように、柿本浩一氏は日本の工学分野における重要な存在であり、多くの学生や研究者に影響を与え続けています。彼の業績と貢献は、未来の科学技術の発展に不可欠な要素となっています。

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