柿田裕太

柿田 裕太（かきた ゆうた）

柿田裕太は、1992年8月27日に長野県松本市で生まれた元プロ野球選手で、ポジションは投手として知られています。彼は右投右打のスリークォーター投手であり、その競技人生は一貫して野球に捧げられてきました。

経歴

プロ入り前

柿田は小学校1年生の頃から野球を始め、高校では松本工業高校に進学しました。在学中にはエースピッチャーとして活躍し、3年生の夏には全試合を一人で投げ抜き、松本工を春夏通じて甲子園に導くなど、その才能を発揮しました。しかし、甲子園初戦では九州学院相手に散々な結果を残し、プチプロ志望を考えるもチャンスは掴めず、指名を受けることはできませんでした。

高校卒業後は日本生命に入社し、同社の硬式野球部へ入部。2年目には日本選手権に出場し、徐々に先発投手としての地位を固めました。彼は最速145キロをマークし、カーブやフォーク、ツーシームなど多彩な変化球を駆使する投手へと成長していきました。

横浜DeNA時代

2013年に行われたプロ野球ドラフトでは、横浜DeNAベイスターズから1位指名を受け入団。背番号は「13」となり、期待のルーキーとして迎えられました。しかし、2014年は一軍でのキャンプが始まったものの、右肘の故障により二軍に降格。その後も、7月にはフレッシュオールスターゲームに選出されるなどの活躍がありましたが、オフには自動車事故が問題視され、謹慎処分を受けることに。シーズンは二軍で13試合に登板し、7勝5敗、防御率3.93という成績を残しました。

翌年の2015年には「侍ジャパン大学日本代表 対 NPB選抜」のNPB選抜に選ばれましたが、一軍での出場機会はありませんでした。それでも二軍で18試合に登板し、5勝3敗1セーブ、防御率3.88という成績を収めました。2016年も同様に、一軍登板はなく、二軍では13試合で5勝1敗1セーブ、防御率5.29という成績に終わり、10月には背番号が「91」に変更されることが発表されました。

2017年も一軍公式戦には出場できず、二軍では成績を残せずにいました。その結果、10月5日に球団側から戦力外通告を受けることになります。彼は、11月の合同トライアウトに参加し、対戦した打者をすべて三振に抑える力を見せましたが、プロ野球選手としてのキャリアはここで終了しました。

選手としての特徴

柿田の投球スタイルは、左足を高く上げる独特なフォームを特長としており、最速146キロの変化球を含むストレートやスライダー、カーブ、フォーク、ツーシームなどを巧みに使い分けることができました。彼の持ち味は、強気で内角を攻めるそのスタイルにありました。

現在の活動

現役引退後はIT関連の企業で働いているといわれており、新たなキャリアを築いている様子です。彼のプロとしての成績は残念ながら短かったものの、若い選手たちにとっては多くの教訓が詰まった存在です。

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