栃木県グリーンスタジアム

栃木県グリーンスタジアムについて

栃木県グリーンスタジアム（通称：グリスタ）は、宇都宮市の清原北公園に位置する本格的な球技専用スタジアムです。この施設は1993年に開場し、栃木県初の本格的な球技専用スタジアムとして注目を集めました。開場当初から、その規模は全国大会を開催するのに十分なスペックを備えており、多くのスポーツイベントに利用されています。このスタジアムは、宇都宮市を流れる鬼怒川の東部にあたる宇都宮清原工業団地の一角に設置されています。

スタジアムの歴史と運営

グリスタは、栃木SCというJリーグに参加しているサッカークラブのホームスタジアムとして知られています。栃木SCは、1993年から2004年にかけて他のプロサッカークラブのホームゲームも開催してきました。具体的には、ジェフユナイテッド市原、横浜マリノス、大宮アルディージャ、水戸ホーリーホックなどのクラブがこのスタジアムを利用した実績があります。

しかし、2021年度以降は、スタジアム設備の改善が求められ、栃木SCは新しいカンセキスタジアムと併用することを決定しました。この運用は、2023年にはJリーグの本拠地登録をカンセキスタジアムに変更することに繋がりました。栃木SCは引き続きグリスタでの試合開催を希望しており、2023年の試合スケジュールには、9月から10月に3試合の開催が予定されています。

スタジアムの管理は、長らく宇都宮市体育文化振興公社が行っていましたが、2011年からは北関東綜合警備保障に移行しました。

施設詳細

栃木県グリーンスタジアムのメイングラウンドは西洋芝を使用しており、その面積は11,304平方メートルです。また、サブグラウンドは全面クレー舗装されており、9,750平方メートルの広さがあります。メインスタンドには固定席が5,391席、バックスタンドには4,622席が設置されており、南側スタンドには2,449席、北側スタンドには2,725席の立見席があります。メインスタンドの上部には屋根があり、約500人分の座席を覆っています。

スタジアムの設備も充実しており、2012年には三菱電機製の大型映像装置や帯状映像装置が導入されました。

改修工事について

スタジアムは開場時から何度かの改修工事を実施しました。2006年には、Jリーグ準加盟クラブとしての承認を受け、Jリーグのスタジアム規格に合うよう施設の改修が進められました。特に、ナイター照明の更新や、バックスタンドの芝生席を座席に改修することが主要な工程となりました。

その後、2011年の東日本大震災では一部が被災し、改修作業が行われました。これにより、観客席の安全性や快適性が大幅に向上しました。2012年には、入場者数をJ1基準の15,000人に満たすために、芝生席が立見席に改修され、最終的には収容人数が15,589人に達しました。

アクセス

アクセス方法としては、JR宇都宮駅から宇都宮ライトレールを利用するのが便利です。特に、グリーンスタジアム前停留場で降りれば、徒歩5分の距離にあります。自動車の場合、JR宇都宮駅からタクシーで約30分の距離であり、周辺には臨時駐車場も設けられています。

栃木県グリーンスタジアムは、その多用途性と運営の柔軟性から、多くのスポーツイベントを支える重要な施設となっており、今後も地域コミュニティに貢献することが期待されています。

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