栃木県道4号宇都宮鹿沼線

栃木県道4号宇都宮鹿沼線：宇都宮と鹿沼を結ぶ幹線道路

栃木県道4号宇都宮鹿沼線は、栃木県宇都宮市と鹿沼市を結ぶ主要地方道です。宇都宮市と鹿沼市を東西に結ぶ最短ルートとして、多くの車両が通行する重要な幹線道路となっています。しかし、片側1車線である区間が多く、バス路線も運行されていることから、特に朝夕のラッシュアワー時には激しい渋滞が発生することが大きな課題となっています。

渋滞対策とバイパス整備

長年にわたる渋滞問題への対策として、段階的なバイパス整備が進められています。2007年度の栃木県発表の資料では、雨情陸橋から千渡交差点までの区間が渋滞発生区間として特定され、東北自動車道の陸橋部を境に東部と西部で整備が進められてきました。

2009年には、鹿沼市上野町から府中町を結ぶバイパスが開通。これにより、鹿沼市街地の東西交通が円滑になり、JR鹿沼駅前交差点周辺の慢性的な渋滞も緩和されました。さらに、2018年には千渡～東町のバイパス（千渡工区）、2022年には千渡のバイパス（千渡東工区）が開通、2023年には千渡東工区が4車線化されるなど、段階的な拡幅工事が行われています。

2006年には宇都宮市内にも睦町～鶴田町間のバイパスが開通しており、宇都宮市内での渋滞緩和にも貢献しています。また、2010年には宇都宮市と県の間で県道と市道の相互移管が行われ、起点から県道3号線交点東までの経路変更が行われています。これらのバイパス整備により、交通状況は改善傾向にありますが、依然として朝夕の渋滞は大きな課題となっています。

路線データ

総延長: 12.195 km
実延長: 10.799 km
起点: 栃木県宇都宮市睦町（県立博物館東交差点＝栃木県道2号宇都宮栃木線交点）
終点: 栃木県鹿沼市石橋町（石橋町交差点＝国道121号・国道293号・国道352号・栃木県道14号鹿沼日光線交点）
認定: 1962年（昭和37年）8月10日

歴史

1962年（昭和37年）8月10日：主要地方道宇都宮鹿沼線として認定
1993年（平成5年）5月11日：建設省から主要地方道に指定
2006年（平成18年）1月23日：宇都宮市睦町～鶴田町間にバイパスが開通
2009年（平成21年）3月16日：鹿沼市上野町～府中町間にバイパスが開通
2010年（平成22年）11月1日：宇都宮市内旧道区間が県道指定解除、市へ移管
2018年（平成30年）3月10日：鹿沼市千渡～東町にバイパス（千渡工区）が開通
2022年（令和4年）9月25日：鹿沼市千渡にバイパス（千渡東工区）が開通
2023年（令和5年）10月17日：鹿沼市千渡のバイパス（千渡東工区）が4車線化

路線状況

別名: 鹿沼街道（宇都宮市）

通過する自治体: 宇都宮市、鹿沼市

沿線風景

（沿線風景に関する記述は情報不足のため省略）

参考文献

栃木県県土整備部道路保全課 『道路現況調書 平成19年4月1日現在』、2008年。

関連項目

栃木県の県道一覧
野口雨情旧居

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