栃武蔵陽太

栃武蔵 陽太のプロフィールと経歴

栃武蔵 陽太（とちむさし ようた、1999年1月11日生まれ）は、埼玉県入間市出身の現役大相撲力士で、春日野部屋に所属しています。彼の本名は菅野 陽太（かんの ようた）で、身長は183cm、体重は164kg、血液型はAB型です。彼は7人兄弟の末っ子で、兄弟の中には姉と兄が多数います。栃武蔵の最高位は2022年11月場所での東十両7枚目です。

入門前の経歴

彼の相撲人生のスタートは、入間市立狭山小学校の時です。小学3年生の時に地元のわんぱく相撲大会で優勝を果たしましたが、翌年の決勝では敗退し、これを契機に本格的に相撲に取り組むことを決意しました。入間少年相撲クラブに入会し、地元の春日野部屋とも交流を持つようになりました。特に、当時活躍していた関取の栃煌山から稽古を受けた経験があり、これが彼の相撲に対する情熱をさらに燃え上がらせました。

中学校卒業後は、和歌山県立箕島高校に進学し、相撲での実績を残しました。高校3年生の時には金沢大会で個人優勝し、世界ジュニア相撲選手権大会では無差別級で2位を獲得しました。その後中央大学法学部政治学科に進学し、大学では学生相撲選手権大会で個人優勝を果たし、学生横綱の称号を得ました。彼は中央大学から5人目の学生横綱として、卒業後に大相撲に挑むことを決意しました。

大相撲入門と成績

2021年に大学を卒業した栃武蔵は、予想通り春日野部屋に入門しました。2021年3月の場所で初土俵を踏み、その後順調に成績を上げていきました。初めての相撲は三段目付出同士の対戦で惨敗。しかしその後は勝ち越しを続け、同年9月場所で幕下に昇進しました。この頃の彼の勢いはすさまじく、2022年3月場所では自身最高位の東幕下2枚目の地位を迎えましたが、初めての負け越しを経験しました。

しかし、状況はさらに好転し、2022年7月には十両昇進が決まり、ここで栃武蔵という四股名が与えられました。この名前は、彼の出身地である埼玉の武蔵国から由来しています。昇進後の初年度にもかかわらず、彼はすぐに6連勝を達成し、十両での優勝を果たしました。

その後、2023年にはいくつかの波に乗ることになり、成績は安定しませんでした。2023年1月や3月場所では大きな負け越しを経験し、ついには幕下に降格しました。しかし、シーズンが進む中で、再び十両へ復帰することが決まりました。

取り口と個性

栃武蔵は主に右四つを得意としており、寄りや上手投げも得意としています。彼のスタイルは攻撃的で、観客を魅了する相撲を展開することで知られています。自身の生年月日が「1」にちなんでいるため、しばしば「1番になるために生まれてきた」と冗談に言われることがあります。

また、趣味としては韓国の人気音楽グループTWICEのファンであり、さらに好きな漫画は『疾風伝説 特攻の拓』だと語っています。一方で、同じ中央大学の同期でライバルの豪ノ山との対決は注目され、特に2022年9月場所ではぜひとも勝ちたいという意気込みを示していました。

エピソードと今後の展望

栃武蔵のキャリアは華々しいものですが、時にはトラブルにも見舞われます。2024年には部屋内でのトラブルが報じられ、注目を集めましたが、彼自身は技術と精神力で乗り越えています。今後は十両に再昇進し、さらなる高みを目指すことが期待されています。

主な成績

2024年7月場所終了時点での通算成績は97勝76敗、各段優勝においては十両優勝が1回（2022年9月場所）という記録を持っています。今後の活躍に注目が集まります。

もう一度検索