栃葉山暁輝

栃葉山 暁輝（とちばやま あきてる）

栃葉山暁輝は、1946年5月7日に岐阜県岐阜市で生まれた元大相撲力士です。本名は臼井仁志（うすい ひとし）で、最高位は西十両9枚目でした。彼の身長は187cm、体重は133kgという恵まれた体格を持ち、主に得意技として押しを利用していました。

略歴

彼は旧大日本帝国海軍に所属していた父親の影響で相撲に興味を持つようになり、岐阜市立明郷中学校2年生から相撲を始めました。彼の才能は早くから認められ、春日野部屋からスカウトを受けたものの、進学を条件にして東京に上京し、明治大学附属中野高等学校に入学。その際、春日野部屋に住み込みで高校生活を送りました。

高校時代には、1963年と1964年に全国高等学校相撲選手権大会で2連覇を達成し、相撲界での彼の名声は高まりました。しかし、明治大学に進学したものの、1年生の途中で退学し、春日野部屋に正式に入門することになります。1966年1月場所で初土俵を踏んだ栃葉山は、その後順調に成長し、1970年11月場所では新十両として名を馳せました。

栃葉山の相撲スタイルは、穏やかな性格に似合わず力強い押し技が特徴で、多くのファンに愛されましたが、1971年9月場所に左膝を負傷したことが原因となり、わずか25歳で廃業を余儀なくされました。廃業後は岐阜市の実家が経営する割烹料亭「魚仁」で料理を学び、その後相撲料理店「うを仁」を設立し、独立した経営者としての道を歩み始めました。

主な成績

栃葉山の通算成績は143勝109敗18休で、勝率は.567でした。十両での成績は23勝29敗8休で、勝率は.442です。彼は現役時代に35場所に在位し、その中で十両には4場所在位しました。また、各段での優勝経験も豊富で、三段目と序ノ口でそれぞれ1回ずつ優勝を果たしています。

場所別成績

• - 初土俵：1966年1月場所
• - 十両昇進：1970年11月場所
• - 現役引退：1971年9月場所

改名歴

栃葉山暁輝は相撲界での改名歴があります。初めての名前は臼井仁志であり、1966年1月場所から1968年9月場所まで使用されました。1968年11月からは栃葉山暁輝の名前で活動していました。この改名は彼の相撲人生において新たな区切りとなりました。

まとめ

栃葉山暁輝は、岐阜県出身の元力士として相撲の世界に名を残しました。彼の押し技は多くの人に記憶されており、廃業後は料理界でも成功を収めました。彼の歩んだ道は、相撲だけでなく、料理という新たなフィールドにおいても輝かしいものとなりました。

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