栗原俊夫

栗原 俊夫

栗原俊夫（くりはら/くりばら としお）は、1909年5月8日に群馬県多野郡小野村（現・藤岡市）で生まれた日本の政治家です。彼は衆議院議員を4期、参議院議員を1期、また群馬県議会議員を2期務めるなど、幅広い政治的キャリアを持っています。所属政党は日本社会党であり、また囲碁4段、将棋3段、柔道3段の腕前を持つ多才な人物でもありました。

幼少期と学歴

栗原は、農家の長男として誕生し、家庭の影響を受けながら育ちました。群馬県立藤岡中学校を経て、旧制静岡高等学校に進学。その後、京都帝国大学法学部を1932年に卒業し、法律知識を基にして将来の道を模索しました。

職業キャリア

学生時代を終えた後、栗原は一時的に天龍・大ノ里の新興力士団に関わり、その後大阪時事新報社に入社し、経済記者として勤務しました。しかし、1944年には疎開のために実家に戻り、戦後は地元の小野村農業会において、専務理事や組合長として活動しました。

政治家としての歩み

栗原の政治家としての始まりは、小野村長に当選した1947年4月でした。その後、群馬県議会議員にも当選し、2期にわたってその地位を全うしました。1955年に行われた第27回衆議院議員総選挙では、日本社会党から立候補し、見事当選を果たしました。彼はその後4期にわたり衆議院議員として活動しました。

1967年には衆議院議員として次点で落選し、その後の1974年には第10回参議院議員通常選挙に出馬し当選します。参議院では逓信委員長を務め、より広範な政治活動を展開しました。また、産業振興審議会や日本社会党中央執行委員などを歴任し、地域振興や農業の発展に寄与しました。

晩年と受章

1979年には、勲二等旭日重光章を受章し、その功績が評価されました。しかし、1989年1月30日、心不全により79歳で逝去しました。彼の逝去とともに正四位が叙され、政治家としての彼の成果が評価されました。

私生活

栗原の私生活についても興味深い側面があります。彼の妻は1932年のロサンゼルスオリンピックにおいて、陸上競技の80メートルハードルに出場した中西みちです。このように、栗原家はスポーツと政治の両面において非常に活発な活動を展開していたことが伺えます。

関連項目

また、栗原の政治活動には山口鶴男との関係にも注目できます。彼の選挙区で対立していた山口は、社会党の立候補者として右派を代表しており、栗原は左派を代表していました。このような対立構造も、当時の日本の政治状況を背景にした、栗原の政治活動の一環として見ることができます。

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