根本かおる

人物紹介: 根本かおる

根本かおる（ねもと かおる）は1963年生まれの日本のジャーナリストであり、国際連合職員としても知られる。現在は東京国際連合広報センターの所長を務め、旧姓は曽根である。彼女の経歴は多岐にわたり、国際的な視点を持つジャーナリストとしての活動は注目を浴びている。

経歴

根本は小学3年生から4年間、父の仕事の都合でドイツ・ハンブルクに住んでいた。兵庫県立神戸高等学校を経て、東京大学法学部を卒業し、1986年にテレビ朝日へ入社。大学在学中には文化放送の「ミスDJリクエストパレード」でDJとしての活動も行っていた。テレビ朝日ではアナウンス部で3年間の勤務の後、女性社員として初めて報道局政経部の記者に抜擢される。

1994年にフルブライト奨学生としてアメリカのコロンビア大学国際公共政策大学院に留学し、国際関係論を専攻した。ここでは国際関係論の修士号を取得し、留学中にネパールのブータン難民キャンプでUNHCRインターンとしての経験もした。1996年にテレビ朝日を退社し、国連難民高等弁務官（UNHCR）事務所に勤務。トルコ、ブルンジ、コソボ、ジュネーブ本部などでの経験を重ねた後、2006年2月からはUNHCRネパール・ダマク事務所の所長に就任する。

その後、UNHCR協会の事務局長を経て、ジュネーブ本部民間資金調達部副部長としても活躍した。2011年にはUNHCRを退職し、フリージャーナリストとして新たな道を歩む。2013年8月には東京国際連合広報センターの所長に就任し、国際的な情報発信に努めている。2021年度には「日本PR大賞 パーソン・オブ・ザ・イヤー」を受賞するなど、その功績が認められている。

メディア出演

根本は学生時代からメディア活動を行っており、テレビ朝日のアナウンサーとしても知られる。特に、「ミスDJリクエストパレード」への出演経験がある。ジャーナリストとしては、様々なテレビ番組やプログラムで国際問題についてのコメントを提供している。

著作

彼女の著作は多岐にわたり、国際関係や難民問題に対する深い理解を示している。代表的な著書には以下のものがある:

• - 『ブータン 「幸福な国」の不都合な真実』（2012年、河出書房新社）
• - 『ふるさとをさがして 難民のきもち、寄り添うきもち』（2012年、学研教育出版）
• - 『日本と出会った難民たち 生き抜くチカラ、支えるチカラ』（2013年、英治出版）
• - 『難民鎖国ニッポンのゆくえ : 日本で生きる難民と支える人々の姿を追って』（2017年、ポプラ社）

また、共著やコラムも多数執筆しており、国際社会への警鐘や提言を行っている。彼女の活動は、国際的な視点から日本社会を見つめ、さらなる理解を深めるための貴重な資源となっている。根本かおるは、国際的な問題に対する意識を高めるために不断の努力を続けていることが伺える。

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