ミスDJリクエストパレード

ミスDJリクエストパレード

「ミスDJリクエストパレード」は、1981年から1985年まで文化放送で放送された人気ラジオ番組です。この番組は、現役の女子大生がディスクジョッキー（DJ）を務めるユニークなスタイルで、多くのリスナーに親しまれました。女子大生ブームの先駆けともなったこの番組は、1983年に始まった「オールナイトフジ」とともに大きな注目を集めました。

番組の構成と内容

放送は月曜日から金曜日の24:30から27:00まで行われ、リスナーからのリクエストを基にした音楽のプレイリストが特徴でした。オープニングテーマ曲はドリードッツの「あこがれミスDJ」で、番組名のためにアレンジされた歌詞が印象的でした。また、チャーリー・ツナのタイトルコールによって始まる番組は、リスナーにとって特別な時間として定着しました。

番組の前半30分は、その日の曲リクエスト数に基づきベスト10が発表され、25時からは個々のリクエストに応じた楽曲が流れる形を取りました。1982年には、「今日の特集」と題されたコーナーも増え、特定のテーマに合わせた楽曲の紹介やプレゼント抽選なども行われました。この時期、人気のあったプレゼントには、自動車や現金が含まれ、リスナーの間での期待感を高めました。リゾート地からの中継も行われ、リスナーに新しい音楽体験を提供しました。

DJの魅力と影響

出川有ディレクターは、この番組の発案者であり、音楽に重点を置いた構成がリスナーに好まれる理由と見ていました。当初はアナウンサーやタレントよりも、本物の大学生の声にリスナーが共感することを目的としていました。DJたちは、音楽のアシスタントのような役割を担い、彼女たち自身も音楽を楽しむ姿勢が求められました。この新しい形の深夜放送は潜在的な音楽ファンを魅いました。

1982年には、1回の放送でかかる楽曲数が30曲から34曲と多く、話す時間を短縮して音楽を楽しむスタイルが支持を得ました。リスナー層は大学生にとどまらず、中高生へと広がり、番組はますます人気を博しました。

歴代の参加DJと番組の人気

初期のDJは、加藤エミ、川島なお美、千倉真理など多彩で、彼女たちは後に音楽界や芸能界で活躍することになります。多くのDJが変わる中でも、リスナーとの親密さがもたらした信頼感が大切にされました。この番組の影響を受けて、他のラジオ局も女子大生を起用したラジオ番組を次々に立ち上げる動きが見られました。

1982年には「ミスDJコンテスト」の人気が高まり、3000人を超える応募がありました。これにより、リスナーの日本全国からの参加が期待され、音楽の楽しみ方が一層広がりました。

番組の終焉と復活

1985年にレギュラー放送が終了しましたが、翌年には特別番組が放送され、その後も再放送や特番として数回復活しています。最近でも2021年から続く「ミスDJリクエストパレード360」としての放送が行われていることから、この番組の伝説は現在も続いていると言えます。音楽を愛する全ての人々にとって、「ミスDJリクエストパレード」は特別な存在であり続けています。

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