根本二郎 (経済学者)

根本二郎（ねもと じろう）

プロフィール

根本二郎は、1958年生まれの日本の経済学者であり、計量経済学を専門としています。名古屋大学名誉教授であり、現在は放送大学愛知学習センターの所長を務めています。長年にわたり、教育と研究の両面で経済学の発展に貢献してきました。

学歴と職歴

愛知県出身の根本氏は、1980年に名古屋大学経済学部を卒業後、同大学大学院経済学研究科に進学しました。1985年に博士課程（後期課程）を単位取得満期退学し、名古屋大学経済学部の助手として研究者のキャリアをスタートさせました。

その後、1987年に名古屋大学経済学部の講師、1992年には助教授に昇進。1996年には博士（経済学）の学位を取得し、2005年には名古屋大学大学院経済学研究科の教授に就任しました。2014年から2021年までは、名古屋大学大学院経済学研究科長および経済学部長を兼務し、学部運営にも携わりました。

2021年には、名古屋大学大学院経済学研究科附属国際経済政策研究センター長に就任し、国際的な経済政策研究を推進。2023年には名古屋大学名誉教授の称号を授与され、現在は放送大学愛知学習センター所長および特任教授として、教育活動に尽力しています。また、名古屋大学大学院経済学研究科附属国際経済政策研究センターの共同研究員としても活動しています。

研究分野

根本氏の専門は、応用計量経済学、経済統計学、生産性分析です。特に、データ包絡分析や指数アプローチを用いた生産性計測法の開発、日本経済の生産性低下要因の分析、資源配分の歪みが経済の生産性に与える影響の実証分析など、幅広い研究テーマに取り組んでいます。これらの研究は、経済政策の立案や企業経営の改善に役立つ知見を提供しています。

指導実績

根本教授は、教育者としても多くの人材を育成しており、その指導を受けた学生の中には、経済産業研究所の研究員として活躍している小西葉子氏などがいます。

主な著作

根本教授は、数多くの研究論文を発表する一方で、以下のような著作があります。

『データ包絡分析と指数アプローチによる動学的全要素生産性の計測法の開発と応用』(名古屋大学、2002年)
『Hicks-Moorsteen生産性指数による日本経済の生産性低下要因の分析』(名古屋大学、2004年)
* 『資源配分の歪みが日本経済の生産性に与えた影響の実証分析』(名古屋大学、2006年)

これらの著作は、根本教授の研究成果を示すとともに、計量経済学の研究における重要な参考文献となっています。

社会への貢献

根本二郎教授は、その研究活動を通じて、日本の経済学の発展に大きく貢献してきました。また、教育者として次世代の研究者を育成し、社会に貢献できる人材を輩出しています。放送大学での活動を通じて、より多くの人々に経済学の知識を広める活動にも力を注いでいます。

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