桂雀喜

桂雀喜：上方落語界を彩るマルチな才能

桂雀喜は、1969年大阪府茨木市に生まれた落語家です。本名は長坂堅太郎。米朝事務所に所属し、上方落語協会会員として活躍しています。

学窓から高座へ：笑いの探求

大阪府立千里高等学校卒業後、同志社大学に進学。大学時代はハンドボール部に所属する傍ら、3代目桂春蝶の家庭教師を務めていました。卒業論文では関西と東京の笑いの違いをテーマに研究。この経験が、後の落語家としての道を志すきっかけとなりました。

大学卒業後、桂米朝に入門を志願するも、既に弟子を募集していないと断られます。一旦はサラリーマン生活を経験しますが、落語への情熱を断ち切れず、再び米朝宅を訪ねました。そこで、孫弟子の桂雀三郎を紹介され、1993年8月26日、雀三郎に入門。同年10月、「100%無添加雀三郎」で初舞台を踏みます。

古典と新作、そして新たな表現

桂雀喜は古典落語と新作落語の両方を得意としています。定期的に開催している落語会「ジャッキー7」では偶数月に古典落語を中心に、「客寄席熊猫」では奇数月に新作落語を中心に上演。さらに、「ジャッキー7 in Tokyo」として東京でも公演を行っています。これらの落語会は、彼の幅広い芸域と人気を証明しています。

2004年には、桂こごろう（現・南天）と漫才コンビ「ねこまんま」を結成。落語の枠にとらわれず、様々な表現に挑戦し続けています。

多彩な活動：ユーチューブ、CD出演など

桂雀喜は、ユーチューブチャンネル「桂雀喜の素手で勝負！」で毎週木曜日に生配信を行っています。自宅スタジオからの配信という親近感あふれるスタイルで、多くのファンを魅了しています。

また、CD「ヨーデル食べ放題」には特別出演しています。落語以外の活動にも意欲的に挑戦し、その多才ぶりを発揮しています。

特技と人となり

特技は太極拳。趣味、人となりなども含め、彼の活動は多岐に渡り、上方落語界に独特な存在感を放っています。X（旧Twitter）、米朝事務所のウェブサイト、上方落語家名鑑など、様々な媒体で情報を得ることができます。彼の過去の活動を知りたい方は、公式ウェブサイトのアーカイブも参照ください。

桂雀喜は、古典落語の伝統を継承しながらも、現代的な感性を融合させた独自の芸風を確立。落語への情熱、そして新たな表現への挑戦は、これからも多くの観客を惹きつけていくことでしょう。

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