桃太郎まつり

『桃太郎まつり』の概要

『桃太郎まつり』（ももたろうまつり）は、2001年にハドソンからリリースされたゲームボーイアドバンス用ソフトで、多様なミニゲームが楽しめるバラエティRPGです。リリース日は2001年3月21日で、ゲームボーイアドバンスのローンチタイトルの一部にあたります。さらに、同年9月には新要素を加えたPlayStation用ソフト『桃太郎まつり 石川六右衛門の巻』も登場しました。

物語の背景

本作は、ゲームボーイカラー用ソフト『桃太郎伝説1→2』の後日談として位置づけられています。物語は、平和を取り戻した世界で、主人公の桃太郎が各地を訪れ、悪事を働く「ニセ桃太郎」と呼ばれるキャラクターに立ち向かうというものです。

プレイヤーは、ミニゲーム「ゆうぎ」を通じて桃太郎の段位を上げていくことを目的とします。これらの「ゆうぎ」は、各地域の文化を反映したもので、敵との戦闘はなく、主に楽しみながらスコアを競うスタイルとなっています。

ミニゲームの特徴

『桃太郎まつり』では、以下のような多彩なゆうぎが用意されています：

• - ぐうすうタヌキ: サイコロを振って、出た目の合計が偶数かどうかを競うゲーム。
• - おにタタキ: 画面上に出現する鬼を叩いて得点を稼ぐ反射神経が試されるゲーム。
• - きんぎょすくい: 単に金魚をすくうのではなく、異なる種類の金魚によって得点が変動します。
• - ハリセンちょっぷ: ブザーが鳴る直前にボタンを押して相手より早くアクションを行うタイミングゲーム。
• - カチカチ大レース: タイム制のレースで、制限時間内に山頂を目指します。
• - えらんでだんご: 金太郎の注文通りに団子を刺す即応性が要求されるパズルゲーム。

ストーリーとキャラクター

ストーリーには、ラジオ番組「有限会社桃太郎商店」からのキャラクターも登場し、リスナーとのインタラクションが見られます。また、『石川六右衛門の巻』では新たに鬼面党のストーリーが加わり、4人対戦が可能になりました。音楽面では作曲家の池毅が参加し、シリーズ初の貢献となります。

ゆうぎの多彩さ

プレイヤーが挑戦できるゆうぎは多岐にわたります。例えば、すずめを集める「すずめのしゅぽぽ」、お堀を使った「じゃぶじゃぶレース」、さらには「風車くるりん」や「渡る世間は鬼ばかり」といった、プレイヤーの反射神経や戦略を試すゲームが盛り込まれています。これにより、老若男女楽しむことができる設計となっています。

カードとレベルアップ

プレイヤーが特定の条件を満たすことで得られるカードも用意されており、これによってさらなる楽しみが広がります。ゲームの遂行によって得られる「おまつりカード」や「方言カード」は、キャラクターをデザインした土居と長島弘美による美しいイラストが魅力となっています。

このように『桃太郎まつり』は、豊富なミニゲームと独特なストーリー展開で、プレイヤーを楽しませる作品に仕上がっています。多くのキャラクターや「ゆうぎ」が entwined し、飽きさせない要素が詰まった一作です。

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