桃太郎伝説外伝

『桃太郎伝説外伝』は、ハドソンがゲームボーイ、PCエンジン、ファミリーコンピュータ向けに発売したRPGです。3つの短編RPGをオムニバス形式で収録し、本編とは異なる視点から桃太郎伝説の世界を描いています。

各作品の概要

貧乏神伝説: 桃太郎に諭された貧乏神が、悪事を働く「ぜに王」をこらしめるために旅立ちます。戦闘では敵からお金を盗むユニークなシステムが採用されています。
夜叉姫伝説: 桃太郎が地獄王を懲らしめてから1年後、地獄に侵略してきたマンダラ王に、地獄王の娘・夜叉姫が立ち向かいます。仲間を選んでダンジョンを攻略する形式で、敵を倒した際に捨て台詞を吐く演出が特徴的です。
浦島伝説: 天の仙人に依頼された浦島太郎が、人々を苦しめるタヌキ大王をこらしめる旅に出ます。タヌキ大王の息子・かむろとの関係が物語の鍵となります。

特徴的なシステム

本作は、各作品ごとに異なるゲームシステムを採用しています。

「貧乏神伝説」では、敵の所持金を盗むことで敵を倒すという、独特な戦闘システムが特徴です。また、道中では通行料を支払ったり、歩くごとにお金が減ったりする場所があり、所持金の管理が重要となります。
「夜叉姫伝説」では、仲間を選んでパーティを編成し、ダンジョンを攻略します。仲間には様々な能力を持つ者がいますが、中には冒険の役に立たない能力を持つ者もいます。また、敵を倒した際に捨て台詞を吐く演出が、物語を盛り上げます。
「浦島伝説」では、物語序盤でかむろが浦島の邪魔をするなど、ユニークな展開が楽しめます。物語が進むにつれて仲間が増え、最終的に3人パーティで冒険することになります。

PCエンジン版について

PCエンジン版は『桃太郎伝説外伝 第1集』というタイトルで発売されました。スタッフロールでは「第2集」の制作を期待させるメッセージが表示されましたが、残念ながら実現には至りませんでした。ゲームボーイ版からの移植ですが、ビジュアルやダンジョンマップ、術などがパワーアップしており、既にゲームボーイ版をプレイした人でも楽しめる内容となっています。

評価

各機種版でゲーム雑誌によるレビューが行われました。機種ごとに評価は異なりますが、シリーズの外伝として、それぞれのプラットフォームで楽しめる作品として評価されています。

『桃太郎伝説外伝』は、シリーズファンはもちろん、RPG好きにもおすすめできる作品です。個性的な主人公たちによる3つの物語を、ぜひ楽しんでみてください。

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