桃太郎電鉄12 西日本編もありまっせー!

桃太郎電鉄12 西日本編もありまっせー!

『桃太郎電鉄12 西日本編もありまっせー!』は、ハドソンが2003年12月11日にPlayStation 2とニンテンドーゲームキューブ向けに発売したボードゲームです。桃太郎電鉄シリーズの第12作にあたり、開発は前作に引き続き「Team Kawada」が担当しました。

概要

本作は、前作『11』と同様に複数のハードで発売されました。特徴的なのは、従来の全国版マップに加え、『X』で好評だった「九州編」と同様のコンセプトで、中国・四国・近畿地方を詳細に描いた「西日本編」マップが収録されている点です。

西日本編では、物件駅の数が全国編よりも多い161駅が用意されており、特に京都駅にはシリーズ最多となる40件もの物件が存在します。西日本エリアの細やかな地域性を活かしたゲーム展開が楽しめます。

CMキャラクターには、当時人気絶頂だったお笑いコンビ「テツandトモ」が起用され、ゲームの賑やかさを一層引き立てました。

ゲームモード

本作には、以下のゲームモードが搭載されています。

いつもの桃鉄: 日本全国を舞台に、設定した年数で総資産を競う定番モード。1～4人でプレイ可能で、COMキャラクターとの対戦も楽しめます。
桃鉄西日本編: 近畿、中国、四国地方を舞台にした西日本マップでプレイするモード。全国編に匹敵するボリュームで、独自のイベントや物件が登場します。詳細は後述します。
桃鉄公式戦: 全国編マップを使用し、3年固定で総資産を競う短期決戦モード。初期資金やゲームバランスが通常モードとは異なります。
風雲!さくま城 鉄人の逆襲の巻: 1人用のチャレンジモード。さくま城の各フロアでCOMキャラクターと対戦し、城の攻略を目指します。ルールは桃鉄公式戦に準拠します。

桃鉄西日本編の詳細

西日本編は、単なるローカルマップではなく、以下のような独自の要素が盛り込まれています。

スタート地点は大阪駅。
高速道路が登場し、近道ができる代わりにマイナス駅が多く配置。
「ナイスカード駅」が登場し、良いカードを入手しやすいが、損害系のカードも出現する可能性あり。
ゲストボンビーとして「大阪のおばちゃん」が登場。目的地が大阪の際に誰かが到着すると、貧乏神の代わりに取り憑き、プレイヤーの行動を邪魔したり、勝手にカードを使用したりするおせっかいを焼く。
伊賀上野では「忍者のっとりクン」が登場し、他人の物件を2倍の価格で乗っ取ることが可能。
京都駅の物件を独占すると、自分の役職を「将軍」に変更可能。
目的地が十津川に選ばれると、難所であるため目的地到着時の援助金が2倍になる。
岡山駅は存在するが「桃太郎ランド」は登場せず、京都駅の「セラミクス工場」が最高額物件となっている。

前作からの変更点

本作では、ゲームシステムやキャラクターにも様々な変更が加えられています。

ハリケーンボンビー、ボンビー・モンキーが新たに登場。
物件駅を独占し、増資を最大まで行うと駅名の看板の色が変化。
記念仙人、福の神、カードの神様などの2Dキャラクターが3D化。
目的地に到着して援助金をもらった時点で借金を抱えている場合、借金は帳消しになる。
物件駅1か所を「自社発祥地」に設定できる。
モモトラマンがドジラースに勝つと、呼び出したプレイヤーがお礼としてカードをもらえる。
「ブロックカード」は1人1枚しか所持できなくなった。
収入の多い季節に「プラス駅」の金額が2倍になるなど、季節による収入・支出の変化が追加。
目的地システムが大幅に変更され、物件駅以外も目的地の候補に含まれるようになった。
鉄道は物件と同様に定額収益が決算時に得られるようになり、鉄道への増資も可能になった。
景気変動にプラス駅収入・到着援助金が10倍になる「岩戸景気」が登場。

初登場のカード

本作では、以下のカードが新たに登場しました。

西日本編のみ: 陰陽師カード、ポイントカード
全国編のみ: ワープ駅カード、しりとり移動カード
全国・西日本共通: シルバーカード、猪突猛進カード、いただきますカード、指定うんちカード、へっちゃらカード

まとめ

『桃太郎電鉄12 西日本編もありまっせー!』は、西日本を舞台にした新たなゲーム体験と、シリーズ традицияの進化が融合した意欲作です。豊富なゲームモードや新要素の追加により、従来のファンだけでなく、新規プレイヤーも楽しめる作品となっています。

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