桃太郎電鉄2010 戦国・維新のヒーロー大集合!の巻

桃太郎電鉄2010 戦国・維新のヒーロー大集合!の巻

『桃太郎電鉄2010 戦国・維新のヒーロー大集合!の巻』は、ハドソンが開発したWii専用のボードゲームです。この作品は、桃太郎電鉄シリーズの第19作目であり、据置型ゲーム機向けの新作として、『16』以来約3年ぶりのリリースとなりました。Wii版では、シリーズの前作から2年ぶりの新しいタイトルです。

発売の背景と特徴

本作は、本来前作『20周年』のグレードアップ移植版としての開発がスタートしましたが、多数の追加要素が加わったために新作としての発売に至りました。初めて西暦表記のタイトルを採用した作品でもあり、時代に合わせた新たな試みが感じられます。CMでは「はじめてでも夢中になれる！」というキャッチフレーズのもと、5年ぶりに起用されたイメージキャラクターとしてケンドーコバヤシと山本梓が登場しました。

2011年には、本作の廉価版も発売され、幅広いユーザー層に支持されました。加えて、2012年にハドソンがKDEに吸収合併されたこともあり、このゲームはハドソンから出版された最後の据置機向けタイトルとなりました。この作品は、土居孝幸が手掛けたキャラクターデザインや月初めのカレンダーイラストが収録された最後のタイトルでもあります。

ゲームモード

ひとりで桃鉄

1人プレイ専用のモードで、COMキャラクターとの対戦が可能です。プレイヤーは、100年間のゲームで資産の合計を競う「いつもの桃鉄」、10年間での資産アップを目指す「桃鉄10年トライアル!」、3年間で資産を競う「桃鉄3年決戦!」の3つのゲームに挑戦できます。

みんなで桃鉄

2人から4人でプレイできるこのモードでは、COMキャラと対戦することも可能です。「いつもの桃鉄」や「桃鉄3年決戦!」のルールで友人や家族と対戦を楽しめるほか、Wi-Fi接続を利用したオンライン対戦も実現しています。

主な変更点

この作品では、タイトルロゴのデザインが江戸文字から丸ゴシック体に変更されたことで、シリーズの中でも独自の印象を持っています。また、クラシックコントローラに対応した初の作品で、より多様なプレイが可能になりました。相手の鉄道を「10倍乗っ取り」として乗っ取る新システム、駅名の看板がプレイヤーの色に変わるシステムの復活など、多くの新要素気づかせてくれます。

さらに、歴史ヒーローとして新たに戦国・維新時代の8名が登場し、前作のヒーロー「水戸拷問」が削除され、総数が27人に拡大しました。シリーズに登場するボンビーも多様化し、プレイヤーに新たな刺激を与えています。

カードとキャラクター

本作では登場するカードの種類が152に達し、新たなカードも追加されました。特に「ラストデビルカード」は強力なデビルカードとして有名です。キャラクター面では、プレイヤー同士やCPUキャラクターの個性が際立ち、スリの銀次や風神といった顔ぶれも多くの選択肢を持っています。これにより、対戦時には戦略の幅が広がります。

今回の『桃太郎電鉄2010』は、様々な新要素と魅力的なキャラクターで、プレイヤーに興奮と楽しさを提供するボードゲームとなっており、前作からの進化を感じさせる内容となっています。

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