桃岩荘ユースホステル

桃岩荘ユースホステルの魅力

桃岩荘ユースホステルは、北海道の美しい礼文島に位置し、日本ユースホステル協会に加盟するユースホステルです。1967年に開設され、1070年代に建てられた鰊番屋を改装した独特な建物が特徴です。このホステルでは、伝統的なミーティングや、歌と踊りを通じて宿泊者同士の交流が奨励されています。

特色あるアクティビティ

桃岩荘でのメインイベントは、ヘルパーによる旗乱舞での出迎えや、盛大な見送り時に行われる歌と踊りです。このユースホステルは、過去に北海道の旅人に「北海道3大馬鹿ユース」の一つとして名を馳せており、それに連なる数々のユニークな文化やアクティビティが魅力です。

特に注目すべきは「愛とロマンの8時間コース」という名物コースで、礼文島の西海岸を徒歩で縦断する旅が体験できます。この道は桃岩荘が開拓したもので、多くの宿泊者に愛されています。

ミーティングでは、ヘルパーによる島案内や、歌唱指導、寸劇、そして「落陽の儀式」と呼ばれる伝統的な踊りが行われます。また、毎朝のラジオ体操や掃除大会も特色の一つで、堅いルールの中でも和やかな雰囲気が生まれています。

厳格なルールとマナー

桃岩荘では、全館禁酒・禁煙といった厳しいルールが設けられており、グループや夫婦宿泊者であっても幼児がいない限り男女別室が原則です。また、食事の準備や後片付けも各自で行い、ゴミの選別など環境にも配慮した運営が行われています。

ヘルパーは主に20代から30代で構成され、宿泊者への優しい対応が心掛けられています。特に新しく宿泊する方々は、ヘルパーや他の宿泊者にニックネームで呼ばれ、親しみを持って迎えられます。

休館と最近の出来事

桃岩荘では、2003年に開所直前に営業を取りやめたことや、2014年に発生した集中豪雨による避難事態など、いくつかの出来事があります。また、新型コロナウイルスの影響を受けて、2020年と2021年は全シーズンを通して休館となりましたが、2022年には営業が再開されました。新型コロナウイルスの影響により、名物のミーティングは一部変更され、歌活動は自粛されることとなりました。

設備とサービス

桃岩荘には、喫茶店や売店、自炊室、洗濯機などの便利な設備が整っており、宿泊者の利便性が考慮されています。また、荷物の預かりサービスや自動販売機も完備。また、併設された売店ではユニークな商品が販売されており、特に桃岩荘のオリジナルグッズやお菓子などが人気です。

アクセス方法

アクセスには、ハートランドフェリーを利用して稚内から礼文島に渡り、香深港から徒歩で約60分の距離に位置しています。また送迎車を利用する場合は、約15分の移動で到着可能です。

まとめ

桃岩荘ユースホステルは、独特の文化やアクティビティ、そして厳しいルールによって形成された特別な宿泊体験を提供しています。初めての訪問者でもあたたかく迎え入れられ、新しい友人とのつながりを楽しむことができる場所です。自然豊かな礼文島で、ユースホステルならではの思い出を作ってみるのはいかがでしょうか。

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