桃華月憚 音劇集

『桃華月憚 音劇集』は、2007年7月18日にavex entertainmentからリリースされた、テレビアニメ『桃華月憚』のオリジナルサウンドトラックです。このアルバムは、アニメ本編を彩る劇伴音楽を中心に構成されており、作品の世界観をより深く楽しむための重要な要素となっています。

初回生産分には、特典としてピクチャーレーベルが採用されており、ファンにとっては見逃せないアイテムとなっています。音楽は、多田彰文が全曲の作曲と編曲を担当。全37曲のBGMに加え、オープニングテーマ「ゆめおぼろ」とエンディングテーマ「この世界がいつかは」のテレビサイズバージョンが収録されています。

BGMは、作品の持つ幻想的で純和風な雰囲気を際立たせるように、細部までこだわり抜いて制作されています。和楽器の音色を巧みに取り入れながら、時には激しく、時には繊細に、物語の展開に合わせて変化していく音楽は、聴く人を引き込みます。特に、各キャラクターやシーンを彩るテーマ曲は、一度聴いたら忘れられない印象的なメロディが特徴です。

ディスクジャケットのイラストは、キャラクターデザインを手がけた西田亜沙子による描き下ろしです。美麗なイラストは、このサウンドトラックの魅力をさらに引き立てています。また、作詞は望月智充が担当しています。

収録されている楽曲は、以下の通りです。

1. 待侘 -マチワビ-
2. ゆめおぼろ（TV Sized）
3. 天壌 -テンジョウ-
4. 学窓 -ガクソウ-
5. 章子 -ショウコ-
6. 遊雅 -ユウガ-
7. 胡蝶 -コチョウ-
8. 麗跳 -レイチョウ-
9. 爽朝 -ソウチョウ-
10. 桃花 -モモカ-
11. 静謐 -セイヒツ-
12. 対蹠 -タイセキ-
13. 吶喊 -トッカン-
14. 童歌 -ワラベウタ-
15. 吟詠 -ギンエイ-
16. 桃香 -トウカ-
17. 官能 -カンノウ-
18. 春機 -シュンキ-
19. 満保 -マンボ-
20. 裸転 -ラテン-
21. 忘我 -エクスタシー-
22. 悪戯 -イタズラ-
23. 乱肌 -ランバダ-
24. 終世 -シュウセイ-
25. 希望 -キボウ-
26. 予感 -ヨカン-
27. 想望 -ソウボウ-
28. 前触 -マエブレ-
29. 遠憶 -エンオク-
30. 出来 -シュッタイ-
31. 夢朧 -ユメオボロ-
32. 龍皇 -リュウオウ-
33. 闇宮 -ヤミミヤ-
34. 鍾愛 -ショウアイ-
35. 宿命 -シュクメイ-
36. 石剣 -セキケン-
37. 悉皆 -シッカイ-
38. 再生 -サイセイ-
39. この世界がいつかは（TV Sized Plus）

これらの楽曲は、それぞれが独立した作品としても楽しめるクオリティを持っています。また、作品を観た後に聴くことで、アニメの感動を再び味わうことができます。多田彰文は、このサウンドトラックで、作曲、編曲に加え、シンセサイザー、プログラミング、ドラム、パーカッション、ベース、エレキギター、フォークギター、ガットギター、カリンバ、琴、大正琴、横笛、三線、トイピアノ、アコーディオン、オカリナ、リコーダー、ソプラノサックス、アルトサックス、フルート、クラリネット、フレンチホルン、トランペット、ヴァイオリン、そしてヴォイスと、多岐にわたる楽器演奏とプログラミングを手がけています。その才能が遺憾なく発揮された作品と言えるでしょう。

さらに、レコーディングやミキシング、マスタリングには、それぞれ専門のエンジニアが参加しており、音質へのこだわりも感じられます。スタッフ陣には、音楽制作のプロフェッショナルたちが名を連ねており、このサウンドトラックにかける熱意が伝わってきます。

このサウンドトラックは、『桃華月憚』の世界を音楽で表現した、まさに「音劇」と呼ぶにふさわしい作品です。アニメファンはもちろんのこと、音楽好きにもおすすめできる一枚です。

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