案山子 KAKASHI

案山子 KAKASHI

『案山子 KAKASHI』は、2001年に公開された日本のホラー映画で、監督を務めるのは鶴田法男です。この映画は、著名なホラー漫画家である伊藤潤二の短編漫画『案山子』や『墓標の町』などからインスパイアされ、オリジナル要素を盛り込んだ作品です。また、鶴田監督が深く影響を受けた1970年代から1980年代のホラー映画、特にジョン・カーペンター作品へのオマージュも多く見られます。

この映画は日本と香港の合作として制作され、シンガポールを含む海外市場でも成功を収めました。特に、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭では2001年にファンタランド国王賞を受賞し、国際的にも評価されています。

あらすじ

物語は吉川かおるという女性が中心となって展開します。彼女は行方不明となった兄・剛の住むアパートを調査している最中、兄が高校時代の同級生である宮守泉に宛てたラブレターを発見します。興味を持ったかおるは、泉の実家がある山間の村へ足を運ぶことにしますが、村の人々は泉が入院していると言い、かおるに会わせることを拒みます。

その晩、かおるは宮守家に宿泊することになりますが、この村に秘められた恐ろしい真実や不気味な出来事が次第に明らかになっていきます。彼女は兄の失踪の真相と、泉との関係を解き明かすために、自ら危険な冒険に乗り出していきます。

キャスト

• - 吉川かおる：演じるのは野波麻帆
• - 宮守泉：柴咲コウが演じています
• - サリー・チェン：グレース・イップ
• - 吉川剛：松岡俊介
• - 宮守幸恵：りりィ
• - 宮守耕造：河原崎建三
• - 野地周作：有薗芳記
• - 野地あゆみ：五十嵐瑞穂
• - その他にも多くの俳優が参加しています。

スタッフ

本作の監督と脚本を務めたのは鶴田法男で、企画・プロデュースを尾西要一郎が担当しました。脚本には村上修、玉城悟、三宅隆太が名を連ね、撮影は菊池亘が行いました。音楽を手掛けたのは尾形真一郎で、美術は丸尾知行、編集は須永弘志が担当しています。特殊メイクにはピエール須田が関わり、作品の雰囲気を一層引き立てています。

『案山子 KAKASHI』は、その緊張感あふれるストーリー展開と印象的なビジュアルによって、ホラー映画ファンにとって忘れられない作品となりました。

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