桐ケ丘 (東京都北区)

桐ケ丘の概要

桐ケ丘（きりがおか）は、東京都北区の北西部に位置する町名で、一丁目と二丁目から構成されています。この地域は、都営住宅が広範囲に建設されていることが特徴で、「マンモス[[団地]]」とも称される景観を呈しています。周辺には、都営桐ケ丘赤羽台アパートや都営赤羽西五丁目アパートなど、多くの集合住宅が林立しており、これらを含む一帯を「マンモス[[団地]]群」と捉えることもできます。桐ケ丘は、一般的に都営桐ケ丘アパートの建物名から、「E地区（東地区）」「W地区（西地区）」「N地区」の3地区に分けられます。

地理的特徴

桐ケ丘は、北は赤羽北、東は赤羽台、南は赤羽西、西は板橋区小豆沢と隣接しています。一丁目は比較的平坦な地形ですが、二丁目は傾斜地が多いです。北区は、区内を赤羽地区、王子地区、滝野川地区の3つに分けて行政施策を行うことが多く、桐ケ丘は赤羽地区に分類されます。

歴史

現在の桐ケ丘にあたる地域は、1871年に東京府北豊島郡に編入され、1889年に岩淵町の一部となりました。その後、1932年に東京市王子区の一部となり、1964年に住所表示が実施され、現在の桐ケ丘一丁目と二丁目が成立しました。

人口と世帯

2023年1月1日現在の東京都の発表によると、桐ケ丘の世帯数と人口は以下の通りです。人口の推移については、国勢調査のデータに基づき、世帯数についても同様に推移が記録されています。2020年の国勢調査では、一丁目の高齢者人口が58.9%と高く、限界集落化が課題となっています。

行政とインフラ

桐ケ丘は、警視庁赤羽警察署、赤羽消防署、赤羽郵便局の管轄下にあります。

交通

桐ケ丘には鉄道駅はありませんが、JR赤羽駅と北赤羽駅、都営地下鉄の本蓮沼駅と志村坂上駅が徒歩圏内にあります。かつては、東京都市高速鉄道第7号線の駅が計画されましたが、住民の反対運動により実現しませんでした。バス交通は、国際興業バスが運行しており、赤羽駅西口を発着点とする路線が地域をカバーしています。多くの路線が運行しており、バスの利便性は比較的高いです。

都営桐ケ丘団地

桐ケ丘には「都営桐ケ丘アパート」と「都営桐ケ丘一丁目アパート」の2種類の都営住宅があります。都営桐ケ丘アパートは、旧陸軍赤羽火薬庫跡地などに建設され、1954年から1976年という長期間にわたり建設されました。当初は146棟、5020戸でしたが、建て替えにより2661戸になっています。建物は、ほとんどが5階建て以下で、エレベーターがない棟が多いです。一方、都営桐ケ丘一丁目アパートは、都営桐ケ丘団地再生計画によって建て替えられたもので、4〜19階建ての建物で構成され、エレベーターが完備されています。都営桐ケ丘アパートの建物名は、地域を示すアルファベットと数字の組み合わせで表されますが、都営桐ケ丘一丁目アパートは数字のみで表されます。

都営桐ケ丘団地再生計画

1997年度から2020年度にかけて、都営桐ケ丘団地再生計画が進められました。この計画は、建て替え工事と改善工事からなり、団地の老朽化に対応し、住環境の向上を目指すものです。しかし、計画は縮小や先送りが繰り返され、工事の遅れが生じています。計画には、1号棟の建設も含まれていましたが、現在までに実現していません。

施設

桐ケ丘には、北区立桐ケ丘保育園や社会福祉法人日の基社会事業団日の基保育園、医療法人財団大橋病院、桐ヶ丘歯科クリニック、北桐ケ丘郵便局、城北信用金庫赤羽西口支店桐ケ丘出張所などがあります。また、桐ケ丘中央公園、北区桐ケ丘ふれあい館、北区桐ケ丘地域振興室、北区桐ケ丘プールといった公共施設も充実しています。教育機関としては、北区立桐ケ丘郷小学校と北区立桐ケ丘中学校があります。

地域行事

桐ケ丘では、毎年夏に各自治会が主催する盆踊り、9月には団地祭、10月には桐ケ丘健康まつり、12月には桐ケ丘バザーなど、様々な地域行事が開催されています。また、毎月第一日曜日には桐ケ丘中央商店街で朝市が開催されています。

その他

桐ケ丘の郵便番号は115-0054で、集配局は赤羽郵便局です。