桐栄良三

桐榮 良三（とうえい りょうぞう）

桐榮良三は、1922年1月12日に生まれ、2003年2月16日に逝去した日本の著名な化学工学者です。彼は京都大学名誉教授として知られ、主に乾燥工学の分野において優れた業績を残しました。

学歴と経歴

桐榮は香川県で生まれ、1943年に京都帝国大学工学部化学機械学科を卒業しました。この学部は、現在の工業化学科化学プロセス工学コースの前身です。その後、彼は1945年に京都帝国大学工学部の講師として教鞭を執るようになりました。1948年には助教授に昇進し、1961年には化学工学科の教授に就任します。特に彼は機械系単位操作講座と拡散系単位操作講座を担当し、学生たちに多くの知識を伝えました。

1975年には京都大学工学部長を務め、1976年にはヘリオトロン核融合研究センターの長も務めました。1985年には京都大学を退官し、その後名誉教授の称号を得ました。また、退官後は富山工業高等専門学校の校長として4年間活動しました。

学会での活動

桐榮は学内外で多くの役職を歴任しました。特に1971年から1972年まで京都大学の評議員を務め、1982年には化学工学協会（現在の化学工学会）の会長に選出されています。これらの活動を通じて、彼は日本の化学工学の発展に寄与しました。

受賞歴と業績

桐榮はその卓越した業績により、1985年には化学工学協会の学術賞を受賞しました。また、1996年には勲二等旭日重光章を受け、その功績が広く認められました。

著作

彼は著作にも力を入れ、多くの専門書を執筆しています。主な著書には、1960年の『気流乾燥装置』、1966年の『乾燥装置』、1979年の『化学工学概論』、1988年の『食品工学基礎講座』などがあります。彼の著作は、化学工学や乾燥工学に関心のある学生や研究者にとって貴重なリソースです。

まとめ

桐榮良三の人生と業績は、日本の化学工学界において重要な意義を持ち、彼の影響は今なお多くの研究者や学生に受け継がれています。彼の献身的な教育活動と研究成果は、科学技術の発展に寄与するものでした。

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