化学工学会

公益社団法人化学工学会の概要

公益社団法人化学工学会は、日本国内における化学工学に特化した学術団体で、1936年に設立されました。会の目的は化学工学関連の研究成果を広め、産業の発展に寄与することです。会員には大学や研究機関、企業の専門家が多く含まれ、現在の会員数は8742人に達しています（2021年2月時点）。これにより、業界と学術界との密接な結びつきを実現しており、様々な学会活動を通じて会員の研究発表の場を提供しています。

学会の主要な活動には、全国の支部での学会運営や、年次大会、分科会などの開催があります。また、定期的に「化学工学論文集」や「Journal of Chemical Engineering of Japan」という学術雑誌を発行し、研究の発表の場を提供しています。

歴史と発展

化学工学会は1936年、化学機械協会として発足し、その後多数の支部を設立しました。1956年には名称を化学工学協会に改称し、新たな発展を遂げました。さらに1966年には第1回化学プラントショーを開催し、1972年には太平洋化学工学会議（PACHEC ’72）を主催しました。1990年には社団法人に改組され、2010年には公益法人制度改革に伴い、公益社団法人化学工学会として再編されました。これにより、会としての社会的責任をより強く意識する体制が整えられました。

組織と構成員

この学会は、正会員、学生会員、特別会員など多様な会員層から構成され、正会員の中から役員が選出され、会の運営にあたります。役員には理事、監事、会長、副会長が含まれ、それぞれの責任で会の業務を遂行しています。また、酛分会や委員会があり、技術交流や研究発展を推進しています。

産学官連携と人材育成

化学工学会は、産業界、学術界、行政との連携を強化し、相互の活性化を図るための様々な施策を展開しています。特に、人材育成を重視し、継続教育の機会を提供することで、技術者が時代の変化に対応できる能力を養うことを目指しています。また、インターンシップ制度を通じて、学生と企業の接点を増やし、将来の化学工学分野で活躍する人材の育成に貢献しています。

研究の推進

学会は年次大会だけでなく、地域大会や分科会を通じて研究の発表の機会を多数提供しています。また、優れた研究に対しては各種賞を授与し、研究の質の向上を図っています。これらの活動を通じて、化学工学の発展に寄与し、国内外での競争力を高めることを目指しています。

必要な情報とリンク

詳細な情報や最新の活動内容は、ホームページを通じて確認できます。化学工学会は、国内外の関連団体とも連携をしており、国際的な活動も行っています。化学工学の技術の発展に貢献するため、今後も多岐にわたる活動を展開していくことが期待されます。

もう一度検索