桑原啓善

桑原啓善の生涯と業績

桑原啓善（くわはら ひろよし、1921年1月1日 - 2013年7月22日）は、日本の著名な詩人であり、心霊研究家としても知られています。彼はペンネーム「山波言太郎」としても活動し、多岐にわたる著作や活動を通じて、人々に深い影響を与えました。彼は慶應義塾大学経済学部を卒業後、心霊研究の分野に身を投じ、その道を極めていきました。

来歴

桜原は学生時代に心霊研究に対する懐疑的な姿勢を持っていましたが、次第にその考えを改め、研究の重要性を理解するようになります。彼は心霊科学研究会の創設者である浅野和三郎の後継者である脇長生のもとで学び、心霊研究に傾倒するようになりました。1985年には、任意団体「シルバー・バーチの会」を設立し、「ネオ・スピリチュアリズム」を提唱しました。

92年には、発声法「リラ」を考案します。これは、自然界の呼吸音が人に癒しをもたらすという理論に基づいており、彼はこの思考を「自然音楽」と呼びました。さらに95年には「自然音楽療法」を実践するようになります。この療法は、自然の音を用いて人々の心身を癒すという新しいアプローチを提案しました。

1997年には、「株式会社リラ研究グループ自然音楽研究所」を設立し、「地球の恒久平和実現のための地球人の魂の癒しと進化の実践活動」をテーマにした音楽創作やCD製作、コンサートの開催、各種講座の企画、研究活動などを行いました。彼はまた、作家の宮沢賢治を長年にわたり研究し、その生き方や思想に強く影響を受けて、彼のように愛を持って人を癒やす人物を目指しました。

彼は生涯を通じて多くの書籍を著し、心霊やスピリチュアルなテーマについての研究を深める一方で、癒しに関する活動を続けました。彼の没後、一般財団法人山波言太郎総合文化財団が設立され、彼は名誉会長としてその活動を見守りました。

著書とその内容

桑原啓善は、著書を多数執筆しました。代表作の一つは『日本の言霊が、地球を救う』であり、言霊の力を通じて地球環境や人に対するメッセージを伝えました。また、『音楽進化論』や『ワンネスブックシリーズ』など、彼のスピリチュアルな考えを形にした作品が多くあります。詩集としては、『水晶宮』や『アオミサスロキシン』が挙げられます。

彼は訳書としても『シルバー・バーチ霊言集』や『霊の書』などを出版し、心霊についての理解を深めるための橋渡しを行いました。特に、心霊入門的な内容を扱った『心霊入門 - 本当の幸せって、何』などは、心霊に興味を持つ多くの読者に支持されました。

その後、彼は多くの作品を残し、特にスピリチュアリズムや自然音楽の重要性を説いたことで、多くの人々に影響を与えました。彼の研究と実践は、今もなお多くの人に支持され続けています。桑原の人生と業績は、心の癒しやスピリチュアルな探求において重要な指針となり、後の世代に受け継がれています。

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