桑原宏司

桑原宏司の生涯

桑原宏司（くわばら こうじ）は、1951年生まれの実業家で、元々は音楽家として名古屋で活動していました。彼は今、名古屋でチケットぴあの代表取締役社長を務めています。また、株式会社サンデーフォークでは相談役としても活躍しています。

学歴と音楽活動の始まり

桑原は1969年に愛知県立中村高等学校を卒業し、1975年には愛知大学法経学部経営学科を修了しました。彼が大学に進むきっかけは、税理士や会計士を目指していたためですが、在学中はフォークソングの全盛期と重なり、音楽への情熱が強く芽生えました。学業を犠牲にしながらも、アマチュアバンドのドラマーとして名古屋で名を馳せる存在となっていきます。

彼の実家は名古屋駅前柳橋市場にある大衆食堂であり、早朝にはそこでアルバイトをし、学校の合間にはバンド活動をし、夜は雀荘で麻雀を楽しむという多忙な日々を送っていました。

プロミュージシャンとしての挑戦

大学2年生の1971年、桑原は「てんとう虫のサンバ」で知られるチェリッシュの初期メンバーとしてドラムを担当し、シングル「なのにあなたは京都へゆくの」で正式にメジャーデビューを果たしました。しかし、東京での一流ドラマーの演奏を目にし、自身の技術の限界を感じた結果、プロとしての道を断念することとなります。

新たな道への転機

1972年には、大学の先輩であるつボイノリオらと共に「欲求不満フォークソング・ボーイズ」というグループを結成し、2年間の活動を続けました。バンド解散後、マネージャーだった井上隆司と共に株式会社サンデーフォークを設立し、実業家としての第一歩を踏み出します。

以降は、芸能コンサートの企画や運営、ラジオ番組『ミッドナイト東海』（東海ラジオ放送）の制作に関わるなど、音楽業界での経験を生かしながら実業として成長を続けました。彼はサンデーフォークの社長としても7年間務め、企業の発展に寄与しました。

現在の活動と影響

現在、桑原はチケットぴあ名古屋の代表取締役社長として、多くのイベントやコンサートのチケット販売に携わっており、名古屋の音楽シーンを支える重要な存在となっています。音楽活動からビジネスの世界へと転身した彼の経歴は、多くの人にとっての励みになっています。

彼の経験と情熱は新しい挑戦を求める多くの若者たちに影響を与え、音楽業界とビジネス界の架け橋としての役割を果たしています。桑原宏司のキャリアは、夢を追い続けることの重要性を教えてくれるメッセージに満ち溢れています。

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