桜島国際火山砂防センター

桜島国際火山砂防センターは、鹿児島県鹿児島市野尻町に位置する、国土交通省所管の施設です。このセンターは、活火山である桜島の火山活動によって発生する土砂災害から、地域住民と国道利用者の安全を確保するための拠点として機能しています。

沿革

1999年6月12日に開館し、2006年には全館リニューアルが行われました。桜島は、活発な火山活動のため植物が少なく、山頂付近での防災工事が困難な状況にあります。そのため、土石流被害が頻発する地域でした。大隅河川国道事務所は、桜島に砂防出張所を設置していましたが、施設の老朽化に伴い、職員の安全な職務遂行と災害時の緊急避難場所を兼ね備えた施設へと建て替えられました。

施設概要

センターは、火山弾にも耐えうる堅牢なコンクリート構造で、緊急避難所としての機能も有しています。避難スペースには火山防災に関する展示が設けられ、日常的には火山砂防への意識啓発施設として活用されています。

主な施設

1階
緊急車両用車庫
2階
緊急避難所：火山弾にも耐える強固な構造
火山防災展示：
1. 土石流のメカニズム（ビデオ上映）
2. 防災情報シミュレーション
3. 防災診断クイズ
4. ものしりシアター
5. パネル展示「桜島の砂防」・「砂防技術協力」
6. 土石流観察ゾーン
3階
桜島砂防出張所
河川集中監視施設

利用案内

開館時間: 9:30～17:00（入館は16:30まで）
休館日: 毎週月曜日（祝日の場合はその後の平日）、祝日の翌日（土日祝日の場合は更にその後の平日）、年末年始（12月28日～1月4日）、その他臨時休館の場合あり
入館料金: 無料

アクセス

所在地: 〒891-1541 鹿児島県鹿児島市野尻町203-1
交通: 桜島フェリー桜島フェリーターミナル（桜島港）から大隅交通ネットワーク及び市営バス桜島病院バス停留所下車、鹿屋市から車で80分、鹿児島空港から車で80分
駐車場: 無料駐車場あり

関連施設

大隅河川国道管理事務所
桜島ビジターセンター

桜島国際火山砂防センターは、桜島の火山活動と砂防に関する理解を深めると共に、災害時には地域住民の避難場所としての役割を果たす重要な施設です。訪れる人々は、火山防災に関する知識を深め、自然災害への備えを意識することができます。

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