桜庭一樹

桜庭一樹について

桜庭一樹（さくらば かずき）は1971年7月26日に島根県で生まれ、鳥取県米子市に育ちました。彼は日本の小説家であり、ライトノベル作家でもあります。1999年に「夜空に、満点の星」でデビューを果たすと、以来多くの作品を発表し続けてきました。彼の文学スタイルは多様で、ゲームノベライズやジュブナイル、小説など幅広いジャンルに及んでいます。また、山田桜丸というペンネームでゲームのシナリオも手掛けています。

経歴

桜庭は小学校の中学年頃から小説の執筆を始めました。当初は同級生の影響を受けており、彼女が書く作品に触発されて自分も試してみたのです。中高生時代には、学業から離れて本を読むことに没頭し、学校の勉強に苦しむ日々を過ごしました。鳥取県立米子東高等学校を卒業後、東京の大学に進学しましたが、学生時代には執筆と格闘しつつも、次第に本を読み再び執筆するという過程を繰り返しました。大学を卒業し就職の道を選ばず、アルバイトをしながら作家としての道を模索します。

1993年にはDENiMライター新人賞を受賞し、その後1999年に「夜空に、満点の星」でファミ通エンタテインメント大賞小説部門の佳作に選ばれ、一気に作家としてのキャリアを築くことになります。

2003年にはライトノベル「GOSICK -ゴシック-」で注目を集め、2004年には「推定少女」や「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」といった作品を発表しました。これらの作品は高く評価され、名声を確立するきっかけとなりました。2006年には「赤朽葉家の伝説」で第60回日本推理作家協会賞を受賞し、2008年には「私の男」で直木賞を獲得しました。

作品の概要

桜庭の作品は小説や短編、小説のノベライズ、さらには漫画の原作など多岐にわたります。著名な作品としては「GOSICK」シリーズや「私の男」、また短編集「桜庭一樹短編集」が挙げられます。特に「GOSICK」はアニメ化され、多くのファンに支持されました。

桜庭はまたエッセイや読書日記も手掛け、書籍だけでなく多様なメディアにおいてその名を広めています。映像化された作品には「少女には向かない職業」や「私の男」の映画版もあり、広いジャンルでの活躍が見られます。

プライベートと人物像

桜庭は一人っ子として育ち、母親からの厳しい教育を受けました。作家を目指す若い頃には自らの夢に対して周囲からの反対もありましたが、彼は逆にそれを糧にして強い意志を持ち続けました。結婚歴がありましたが、2014年に離婚を公表しました。

また、29歳からは空手を始めるなど肉体的な側面にも力を入れ、試合にも出場した経験があります。彼の考え方には「たくさん書くこと、たくさん読むこと、群れないこと」という信条があり、作家としての道を進む上での指針としています。

桜庭一樹は、令和の日本においても独自の視点で多様な作品を創出し続けており、さらなる活躍が期待されています。

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